Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#499 春からは英単語を覚えることに集中したい~「英単語鬼100則」

『英単語の鬼100則』安達洋 著

英単語のトリビア

英単語の鬼100則

英単語の鬼100則

Amazon

 

桜の情報もあり、そろそろ春本番。節目節目に毎年何らかの目標を立てるのだが、1月、4月というのはそんな時期になりやすい。しかし今年は4月になる前に少しでも勉強を始めようと思い、少しずつ語学関連の本を読み始めている。

 

さて、本書は鬼100則のうちの英単語バージョンだ。今まで2冊の同シリーズを読んできた。

 


特に英文法はわかりやすく、納得できる説明に読み進めるのが本当に楽しかった。英熟語は動詞を基準に前置詞が変わることでどのような意味をもたらすのか、丸暗記せずとも意図を連想できるように作られている。

 

本書は英単語で、著者は上の2巻とは異なり安達洋さんという方の著書だ。ラーナーズジムという学習塾を主催しておられ、英語に関する動画もあるようだ。

 

 

TESOLという英語教師になるための指導法に基づき、英単語について解説している。もちろんこれも鬼100則なので100項から成り立っているが、先の2作に比べ読み終えるにとてもとてもとてもとても長い時間がかかった。

 

本書は単語帳のようなものではない。そして著者は英単語を暗記することを進めてはいない。なぜなら、本当に必要な言葉を英語で伝えたいという欲求がなければその単語は記憶に残らず使いこなすことができないからだ。よって暗記は結果にすぎず、推理小説を読むかのように前後の文脈から謎のXの意味を予想し、知るべき語となった時にそれを調べて自分の「語」とする、と説いている。

 

よって、いろいろな角度から英単語についての接し方が書かれているのだが、正直申し上げて私には少し手に負えない感が勝る一冊だった。画期的に英単語を覚えるには、接頭語や接尾語や、ゲルマンやラテンなどの古の意味を理解するなどの方法がある。もちろん本書でも触れてはいるのだが、これを一つ一つ各項目で詳細を取り上げたとしても100項目も続けるのは難しい。よって自然と専門的な知識も含まれ、一介のビジネスパーソンあたりがどうにかして語学を身に着けようとするには重すぎる。

 

また説明にあたり多くの単語が添えられている。それを一つ一つ記憶に留めたなら、本書はものすごく学習に役立つかもしれない。とは言え、仕事で私生活で頻繁に使うとは思えない単語も多く「よし!これを覚えてやるぞ!そうすれば単語探偵の仕事もはかどる」とはどうしても思えなかった。

 

しかし、英語教授法を学んだ方がおっしゃっているわけだから、先に挙げたような接頭接尾語などのtipは使えるということだ。英単語は使ってこそ覚えられるし、著者も言うように「さあ、覚えろ」と言われてもなかなか頭に残らない。何か知らなくてはならないという正しい理由があってこそ、しっかりエピソードが繋がって一滴一滴染みるように記憶に残る。

 

ひとまず、単語やっぱりがんばらなくては!という気持ちは日に日に高まっているので、語学系の本はしっかり読んでいこう。