Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#338 アーユルヴェーダの書籍はこの1冊以外もういらない!

 『新版 アーユルヴェーダ』西川眞知子 著

哲学から実践まで。

 

この頃どうも家にこもりっきりのせいかすっかり体がなまってしまった。日々ストレッチ的な運動はしているけれど、これはライフスタイル全体を見直すべきだとアーユルヴェーダの本を見直している。

 

本書は随分前に購入した本なのだけれど、専門書風な装丁のせいかなかなか読み始められずにいた。しかもここ最近アーユルヴェーダ関連の本がいくつか出版されたこともあり、まずは手に取りやすいソフトなイメージのものから読み始めたのだけれど、本書を読んで「もっと早く読めばよかった!」と反省。もしかするとソフトな本を読んできたからこそ予備知識が蓄えられてそう思えたのかもしれないけれど、他の本に寄り道せずに真っすぐこの本を読んだ方がストレートに身に付いたような気がする。

 

例えば、アーユルヴェーダは自分の体質を3つのタイプに分類することから始まる。

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分類にあたり、質問事項を問いて自己採点し、その点数をもとに判断する。私はソフトイメージな本で自己採点した時はヴァータかな?と思っていたのだけれど、その後実際にクリニックで先生に診断して頂いた際ピッタであると言われて驚いた。自己採点ではなかなかわからないものだなあと思っていたのだけれど、この本だとちゃんとピッタタイプと判断され、クリニックで先生に処方して頂いた内容と同じ様なことが書かれていたことも安心感につながった。

 

ハーブだけでも多種多様、摂取の仕方も異なる上にアーユルヴェーダの場合はそこにスパイスなども加わってくる。さらには私たちが日常でよく見知った西洋ハーブではなくインドのハーブなので見慣れないカタカナの並びがたくさん出てくるのだけれど、それも一つ一つ丁寧に説明されているのでわかりやすい。ついでに検索などするともっともっと知りたくなって積極的な気分になってくる。

 

アーユルヴェーダ式ライフスタイルは南アジアの文化なので日本に馴染みのないものが数多く登場する。では日本の日常をアーユルヴェーダに当てはめるにはどうするべきか。例えば納豆や梅干しなんてインドには存在しないはず。そんな日本固有のものをどう扱うべきかは素人には判断しにくい。本書ではそれを例に挙げて説明してくれている。数千年前の南アジアの文化をそのまま良しとするのではなく、現在の科学の進歩なども鑑みた上での取り入れ方は非常に納得しやすいものがあった。

 

とくに「なぜ」の部分にあたる哲学的な背景の部分が簡単に説明されていたのだけれど、これを読むことでむしろもっともっと学びたくなり、ここからヨガや仏教哲学へと関心が広がっていくのもアーユルヴェーダの良さだと思う。

 

ただ、アーユルヴェーダではダイエットなどの即効性はないと思う。数年続けてみて思うことは体のむくみが取れたことと、熟睡できるようになったことが一番わかりやすい変化のように思う。あとはもともとそれほど肉食ではなかったけれど、今はほとんど食べたいとすら思わなくなっている。

 

今まで日本での取り入れ方がわからなくて欧米のアーユルヴェーダの本を取り寄せようかと思っていたけれど、この本1冊あればもうアーユルヴェーダの書籍を買うことはないだろう。この本を熟読することで知識を深めたいと思う。バイブルとなった1冊。