Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#164 すっかりドイツに行く気になってきました

『 ねこと私とドイッチュラント 3』ながらりょうこ著

ご近所の曽根さんはお正月にモロッコを旅してきた。

 

とりあえず出ている3冊全部読んでおきたいと思い購入。今回は同じアパートに住む日本人の曽根さんのモロッコ旅行の話があり、ミントティーなどのお話からスタート。ドイツから一瞬離れての内容となるけれど、ヨーロッパに生活の基盤がある人ならば近場の旅行のヒントが得られると思う。

 

常々日本は小国だと思っていた。が、それは近隣の中国やアメリカやロシアなどとんでもなく大きな国土を持った国と比較するからであり、むしろ日本はそんなに小さくないのでは?ということに気がついたのはほんの最近のことである。

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緯度をそのままにヨーロッパに当てはめると上のようになる。なんと日本は南欧から北アフリカを網羅するほどの長さである。EU加盟国間では人もモノも楽に移動できる。飛行機に至ってはLCCがいくつもあるし、電車だって国境を超えてつながっている。

 

さて、今回の作品には大好きなルバーブの記載があった。ルバーブのジャムは絶品で、あまりにも好きすぎていつもまとめていくつも買っている。本当は家で作れればもっと良いのだろうけれど、いつか生のルバーブを見かけたら試してみたい。

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最後のところ、ルバーブで「ねり梅風」なものを作れるとは知らなかった。ジャムの場合は砂糖で煮ることで甘酸っぱい果実のような味になる。それを塩で煮込むと酸味が引き立つのだろう、ねり梅風になるという。

 

とーこさんは和の食材に合わせられる!と、ジャムとねり梅風の2種を作るのだが、味見の後におにぎりにも使えそうとあるのできっとお醤油にも合う味に仕上がるのだと思う。

 

海外の食材で日本風を作り上げる楽しさは私も経験したことがある。そしてスーパーで買ってくるものと信じて疑わなかった食材を自分の手で作ることができると知った時、どんなに時間がかかってもやってみよう!と思った。それほどに和食が恋しかったからだ。悪戦苦闘で豆腐を作った日が懐かしい。

 

それにしてもドイツは畜産、農業、水産加工と豊かな国なんだろうなと思う。じゃがいもとソーセージのイメージが強すぎるせいか、このシリーズに出てくる日常の姿に興味が湧いてきた。今後ヨーロッパに行く時はドイツでの乗り換えを選択するのも良いかな、と思っていたら丁度ベルリン市内の空港の話が出てきて驚いた。

 

なんとベルリン市は旧西ベルリンと旧東ベルリンにそれぞれ空港を持っており、今も現役で使っているだそうだ。それを合体した国際空港を作ろうとしていた矢先、いろいろな不備が明るみとなってしまい本来2011年開港のはずが2020年の今でも伸びに伸びているらしい。

 

4巻目が来春に出るらしいので、それまでドイツ料理の本でも読んでみたいと思う。あとハーブを使った美容や民間医療も優れていると聞いているので、そのあたりも調べて置かなくては。