Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#161 ドイツのじゃがいも料理、バターが決め手か!

『ねこと私とドイッチュラント 2』ながらりょうこ 著

年末年始のベルリン生活、一番の楽しみはクリスマス! 

 

Kindleが壊れてしまい新しくまたPaperwhiteの 32GBを購入したのは良いものの、到着までの間何を読むべきか。しばし考えた結果、そうだ!1巻目が面白かった作品をもう少し読んでみよう!と思うに至った。

 

マンガ作品、この頃はKindle for PCで読むことが多い。一番の利点は紙の本を読んでいるように見開きで読めること。Kindleだと1ページしか開けない。Kindle for PCだとそれが可能になる上に目が疲れにくいという長所もある。

 

好んで購入するマンガ本は旅か料理がテーマになっているものが多いので、見開きでこそ迫力が伝わるものが多いせいかKindleでページ送りで分割した画面をみるのはちょっとしたストレスだった。やっぱりマンガは紙がベストか?と思っていたけれど、PC版がより快適。

 

ということで、この間面白かったドイツはベルリンテーマの作品の2冊目を買ってみた。

 

主人公がねこ(むぎくん)と私(とーこさん)で、しかもむぎくんんは2足歩行で言葉を喋る。にゃーにゃー猫語で話すのではなく日本語でしっかりと話す。二人はドイツに来たばかりで食いしん坊が功を奏してドイツ暮らしを満喫しているという設定だ。

 

どういうわけか小説、特に時代小説などは1冊目を読んで面白ければ、連作の場合まとめて数冊購入するのだが、マンガの時はちょっぴり慎重になる。すでに気に入っている作家さんの場合には読む前からぽんと全巻揃えるけれど、はじめて場合は連作でも途中で飽きる場合を想定し必ず1冊ずつ買い揃えることにしている。この作品は現在3巻目まで出ているが、ひとまず2冊目のみ単体で購入した。

 

今回の作品は年末年始の様子が描かれている。ヨーロッパの年末といえばやはりクリスマス。キリスト教の国はみなおなじ用な過ごし方をするのかと思っていたのがだ、それぞれの国で過ごし方が異なるということを知った時は正直かなり驚いた。日本の正月のように家族で過ごすのは共通しているようだが、まず食べるものが違うし、そのせいか過ごし方も異なるようだ。

 

ドイツといえばクリスマスマーケットのようだ。むぎくんはクリスマスマーケットを大満喫であれこれ食べたり買ったりと大忙し。今読むにはピッタリの内容だった。

 

ところで、これはぜひ作ってみたいと思ったものが一つある。

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ポテトピュレ!冬、たまに作っていたのだが、いまいちうまく作れずに粉ふきいもばかり作っている時期があった。そうか、バターを多めか!ヨーロッパで食べた時のようなこってりぽってりしたマッシュポテトが懐かしく、早速作ってみようと思っている。俄然やる気になったのはなんといってもナツメグが隠し味というところかもしれない。

 

とーこさんのお料理はドイツ料理と海外で作る和食の半々なのだが、現地の食材で和食を再現したい人には使える情報が多いと思う。特にドイツに暮らしている方ならばパッケージデザインも忠実に描かれているのでとても良い目安になると思う。

 

ところで、2作目の中でこんな内容があった。

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ヨーロッパは今どこでも簡単にヴィーガン用の食材が手に入る上に、食材が育った環境についての表示も多い。オーガニックのものを見つけることすら困難な日本、多様な食生活に対応などまだ夢のまた夢だ。しかもオーガニック食材の高額なことときたら、そう簡単に日々の食事に取り入れることはできない。とはいえ、コロナで延期となったオリンピックを2021年には開催したいという雰囲気に溢れている。世界各地から選手や旅行者に溢れるであろう東京、食の対応は大丈夫なのだろうかと思ってしまった。かつおだしですら口にできない人もいるだろうし、宗教的に認められた方法で処理していないものは一切受け付けないと言う人もいる。寿司はすでに国際食だ!と自慢するのは良いとしても、食べられない人のほうがむしろ多いかもしれないわけで、外食・中食産業の皆様は独自にメニューを開発しているとはいえ、オーガニックとなるともう間に合わないのだろうな。