Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#157 思わず旅行計画を立ててしまいました

『ねこと私とドイッチュラント 1』ながらりょうこ 著

ベルリンに暮らすとーこさんと猫のむぎくん。 

 

もうどうしてくれよう。ヨーロッパに行きたくて行きたくて止まらなくなってしまった。そう、この作品を読んでからである。

 

 

実はドイツに行ったことがない。けれど学生時代はドイツに関心があってドイツ語もほんのちょっぴりかじったことがある。上の本にあるベルリンのご飯の話が面白かったのもあるけれど、ドイツをテーマにした漫画は珍しいなと思い購入してみた。

 

ドイツといえば真っ先に多和田葉子さんが浮かぶのだが、在ドイツの作家さんやクリエーターさんは多いのだろうか。そう言えばデビッド・ボウイも一時期ベルリンに住んでいたという話を聞いたことがある。とにかく、1冊の漫画にドイツへの関心をも引き立てられてしまい、今ものすごくヨーロッパ熱が高まっている。

 

この本もお料理の話がいくつか出てくる。猫のむぎくんはなぜか2足歩行の猫で日本語を話す。とーこさんはたまに和食も作るのだけれど、ベルリンの市場などに出向いたりとドイツのお食事事情のお話も伺える。

 

そして住宅事情についても知ることができるのでドイツ留学を考えておられる方は必読だと思う。日本にいると家の間取りとかなかなかわからないし、何を準備していくべきかも想像できないと思う。

 

最近BIOに関心があり主にフランスのものを見ていたのだけれど、ドイツがフランスの上を行くほどのBIO王国だということを知った。さらにはハーブを生活に取り入れており、自然の治癒力を信じていることにも興味を持った。

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ホメオパシーなどもドイツのものが多いけれど、ハーブティーの多さもドイツがダントツではないかと思う。それぞれの効能別のお茶があり、決して薬に依存していない。ハーブは決して即効性はないけれど、続けていればじわじわと効いてくる。日本ではハーブティーの専門店での販売価格に驚いてしまうことが多いのだけれど、パリでもロンドンでも日本の半額くらいでお茶が買えた。

 

ドイツ製の化粧品にもオーガニックのものが多く、今も気に入って使っているブランドがいくつかある。あと思えば自宅の洗濯石鹸、キッチン用、お風呂掃除用もドイツ製だ。どれも自然にやさしいという理由で使っているのだけれど、エコ・フレンドリーな製品を見てみるとドイツ製が多いかもしれない。

 

そしてドイツのキッチンが羨ましい。単独のキッチンで広さも十分。ドイツのマダムはきれい好きでキッチンもピカピカらしい。そしてこのオーブンコンロだ。

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ヨーロッパのこのタイプのガスコンロを見る度に羨ましくなる。いいなぁ。コンロ口が4つもあるよ。

 

まずい。やっぱりヨーロッパに行きたい。ますますその思いは強くなるばかり。この本は現在3巻まで出ているという。今一気に読むのは危険なので購入だけはしておいたけれど、以前のように安全にヨーロッパを旅出来るまでは読むのを控えるべきではないだろうかと真剣に考えるほどに旅気分を上げてくれる。旅行したくなる気持ちを自制出来ない作品なので読後の勢いをどう処理すべきか困ってしまった。

 

仕方がない。旅行計画を立てよう。行ったことのないベルリン、さてどんなプランで何泊すべきだろう。旅行ブログを見たり、フライトスケジュールを見たり、ベストシーズンを調べたり、ホテルの相場を調べたり。そんなことをしているうちに少し気が紛れてきたのだけれど、やっぱり食べたい気持ちだけはどうにもならない。本当にうっかりしてました。こんなに影響力のある漫画、久々です。