Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#156 気取ってないパリ生活がツボでした

『フランスはとにっき 1』藤田里奈 著

ワーホリでパリに赴いた漫画家さんの日々。 

 

うっかりヨーロッパに関する漫画を読んでしまい、ムラムラとフランス愛が高まってしまい購入した一冊。評の通りに面白い内容だった。

 

 

まず主人公の「はと」がかわいい。もちろん著者ご本人なのだが、巻末の写真ではなぜかお面をかぶっている。

 

ふと海外に行こうと思い立った著者。行き先はワーホリ制度のある国にしようと決めるのだが、英語圏は人気が高いので難しかったり、飯がまずかったりと断念するも、宝塚ファンならではのフランス愛が高まりパリ行きを決める。そこから急に境遇が変化した。まず趣味で書いていた漫画を持ち込んだところプロになることが決まり、現地でのバイトの必要がなくなる。

 

怒涛のスケジュールをこなしてパリに着いてから家探しに翻弄するのだが、出会ったちなつちゃんがとても良い子で著者との相性もピッタリ。海外でのトラブルが面白おかしくまとめられているだけでなく、ちなつちゃんとの掛け合いもまた面白い。

 

海外あるあると言えば、郵便物が届かないとか、ユーティリティの修理をお願いしたら何日もかかるとか、物価が高いとか、サービスが不親切とか、その場に居る時はかなーーーーーーーーーーーり頭に来ること多々なのだが、一呼吸おいて漫画として読んで見るとやっぱり笑えてしまう。

 

面白かったのはフランスのアニオタの話。のだめフランス編にもあったけれど、フランスのアニメファンってやっぱりガチなんだ!と思った。アニソン歌えるのは当たり前っぽいし、イベントもかなり盛況だと聞いてはいたが本当なんだ。

 

この本はフランスのワーホリ編として3冊、帰国後に旅行編として1冊でているのだが残りも読んでみたいと思った。変に気取ったパリではなく、日本人なら誰でも困惑しそうなパリの姿が面白い。