『旅ボン 台湾・台北編』ボンボヤージュ著
台湾シリーズの2冊目。
Kindle Unlimitedを楽しまなければ!とあれこれ見ていた時に発見した1冊。旅ボンシリーズは海外のみならず国内シリーズもあり、旅行以外のテーマなどもある。表紙だけ見てもどれも楽しそうなのが特徴だ。
台湾シリーズは表紙のすっかり小籠包の具になっている猫(著者)の台湾旅行編の第2弾になる。まずは台北に到着した後に新幹線?で南端の高雄へ。1冊目はその高雄編となっているようだ。順番がすっかり逆になってしまったが、高雄編も是非読んでみたい。
さて、この台北編はどこに行っているかというと、こんな感じ。
1ページ目にあった地図の紹介なのだが、とてもとても楽しそうな予感に溢れている。絵もとてもかわいいし、何と言っても著者のボンさんがネコになって書かれているのがポイント高し。(単にネコ好きです。)
そして次ページに読み進み、「あ、これ他の作品もすぐに買うべき!」と完全にファンになった。
まず、画力がすごい。ネコのかわいらしさだけに心奪われていたのだが、読み進めるととてもリアルに表現されており圧倒されるものもいくつか。たまに上のわんこたちのように写真も登場するのだけれど、むしろ写真はご愛嬌的なところがあって絵のすごさをより引き立てているような気がした。
次に、きっと著者はもともと面白い人なんだろうな、ものすごく好奇心にあふれる人なんだろうな、ということ。同行のスタッフとのやり取りもいちいち面白いし、上にあるように小ネタが次々出て来てお笑い芸人さんの台湾旅行を見ているような気になった。
台北にはいろいろな見所があるが、ガイドブックや旅行記を読んでいるとメインは「食」な気がする。おいしいものも多いし、不思議な食べ物もたくさん。インスタ映えなカフェごはんを紹介する本も多いし、食道楽を追及する本も多い。更には物理的に距離が近いことから弾丸ツアーも可能なわけで、これでもか!とプランを盛った内容のものも多い。リピーターさんも多いし、魅力的な街であるだけに、いろいろな角度からの台北紹介が存在している。
この本は少し緩めの旅で、王道とも言えるツアープランを取っているけれど、著者がおもしろい人なので目の付け所がちょっと違うというか、え、それ?と思わず読みながらつっこみたくなるネタもある。男性にも女性にも楽しめるような配慮もあれば、まだ行ったことのない人にも「なんだかおもしろそう」と思わせる魅力があった。
それにしてもいつになったら昔のように気楽に台湾に行ける日々が来るのであろうか。ワクチン外交など日台友好のニュースもあり、ますます台湾に行きたくなってくる。