Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#131 安らぎをテーマにした家づくりをしたくてイギリスの居住空間に関する本を読んだ

『イギリス流 小さな家で贅沢に暮らす』

イギリス各地のHomelyな家を紹介する。 

イギリス流 小さな家で贅沢に暮らす

イギリス流 小さな家で贅沢に暮らす

  • 作者:井形慶子
  • 発売日: 2016/10/08
  • メディア: 単行本
 

 

ヨーロッパで第2次パンデミックが起きているらしい。毎日数万人レベルで感染者が出ている模様で、イギリスはマンチェスターあたりを中心にロックダウンに入っている。日本も未だ感染者ゼロとはいかないようで、やはりワクチンの登場前に世界が落ち着くということはないのかもしれないと思わざるを得ない。

 

家にいる時間が増えたので、少しでも家の中を快適にとあれこれ雑貨や日用品を買ってしまった。モノを増やす前にスペースを確保することが先で消費もしくは処分しなくてはならないのにこれがちっとも進まない。ネットで簡単にショッピングができてしまう世の中のなんと便利で恐ろしいことか!ちゃんと計画を立てて家づくりをしていかなくてはなと思う。

 

心を入れ替えるべくNetflixで”The Home Edit"というお片付け系番組を見ながら思案し始めたのだけれど、この番組はアメリカのお宅を訪問するという趣旨な上に有名人の豪邸のお片付け的なものもありなかなか豪快。

話は変わるがこの番組を見て思い出した。少し前、こんまりさんがアメリカで雑貨などを販売し始めて、「ときめいたもの以外は捨てると言っているのに、なぜ雑貨なんかを販売するのだ!」と言っている人がいたが、見た目に美しく大きさなどなど統一感のある雑貨がアメリカには少ないのかもしれないと思った。この番組でもシリアルのケースとかタグとか売ってるし。最初はなぜこんなの売ってるの?と思ったけれど、きっと無いんだ。だからこんまりさんも自分なりのときめきを演出できるお片付けシーンのお助けグッズとして販売を始めたのだと思う。実際お店はかわいい。


日本は本当に恵まれている。ちょっと歩いたら無印あるし。100均だってなかなかだ。でもアメリカだと靴の空き箱に食品入れたりとか、ちょっとした片付けのグッズがないのかもしれない。

 

そもそも私はヨーロッパの雰囲気が好きなので、もう一度どんな家づくりをするのかを考えようとこの作品を読んだ。学生の頃からイギリス関係の本を読み漁っていたので井形さんの本もいくつも読んできた。この本は写真つきでイギリスの一般家庭を紹介しているのだが、冒頭のIntroductionの挿絵ページの下に小さく「本書は2004年に出版された『少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家』をもとに書き下ろし、再編しました。」とあり、読めば確かに「ああ、これ読んだことあるわ」という部分もいくつかあった。

 

とはいえ、今回は落ち着いていてゆったりとして居住空間を作り出すべく、まずは無駄を省くことからヨーロッパの空間を参考にしたいと読み始めた。イギリスの住宅関係の本を見るたびに必ず欲しくなるのがアームチェア。一人掛けで背もたれのしっかりしたソファタイプの椅子である。それを部屋の一角に置いて読書の場所を作りたい。あとはキッチン。海外の住宅ではキッチンが広めに作られていて、独立したような空間にあるのが羨ましい。

 

この本では一般的なイギリスの住宅のスタイル別にスコットランドウェールズイングランドと各地の空き物件なども含めて紹介されている。イギリスの家は多分東京の家と同じくらい小ぢんまりしている。そもそも土地が広くないので仕方がない。日本でも都内で一軒家ともなると生涯賃金くらいのお金がぽんと飛んで行ってしまう。ロンドンも地価が高いことて知られており、若い人にはほぼ手の届く物件はないだろう。

 

イギリスの人々は移動圏内が広いのか、ちょっと外れたところにある中古の住宅を格安で手に入れるということをたまにする。そして自分でDIYを施し、住める状態にまでもっていく。購入時よりも付加価値のついたその家を売り、違うところに家を買う場合もあるし、実際に自分で暮らす場合もあるだろう。会社まで1時間以上の通勤となると、東京であれば千葉、埼玉、神奈川県から越境距離だろう。

 

写真はちょっとぼんやりに見えるものもあるけれど、その時その時でテーマを決めてみれば必ずヒントがありそうな気がした。そして日本でイギリス風を取り入れた例もあるのでそれも参考にしたいと思う。

 

イギリスも好きだが、やっぱり北欧やフランス、ドイツあたりの住居にも興味がある。この冬はおこもりを一層盛り上げるためにインテリア関係の本を積極的に読もうかなと思う。