『瑠璃と料理の王様と 1』きくち正太 著
女子大生の瑠璃は北大路魯山人の認めた料理人の孫。
少しマンガを読もうと思っていた時、読み比べのために買っておいた1冊。きくち正太さんのお料理マンガは幾冊か出ているが、これは女子大生料理家が主人公のもので、1巻目では有名な料理家が主催する対決に巻き込まれるという内容。
こちらの作品は「おせん」が食べる側からの料理をテーマとするなら、こちらは作る側からの目線で書かれた作品であると言えるだろう。ちなみに、今回の主人公はこんな人。
左手に持っていうのはすっぽんです。女子大生が天然もののすっぽんをさばいてラーメンを作ってしまうという高レベルな内容。
瑠璃はまだ大学生という設定で、同居している祖父はかの有名な北大路魯山人からも指導を受けたという幻の料理人。その祖父から直接手ほどきを受けた瑠璃は優れた五感で食材を見極め絶品料理を作りだす。
左下の男の子は編集部勤務で料理雑誌の担当をしている。北大路大観という料理の大御所がいるのだが、取材の日の朝にインスタントラーメンを食べたことが匂いでばれてしまい出禁となるも瑠璃のすっぽんラーメンで華々しく復活。
料理バトル的な要素を思わせる1巻目だったが、やっぱりレシピ的なストーリがある分楽しく読めた。これは続きを読まねば。