Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#407 7巻出ていたんですね!~「あたりまえのぜひたく」

『あたりまえのぜひたく。7』

山菜、羨ましい。

 

料理系のマンガをいくつかチェックしていた頃、本書の存在を知ってからずっと新刊が出るのを楽しみにしている。楽しみにしていたわりに、本書の新刊が出ていたことを知らずにいたので。偶然Amazonで発見したときには「しまった!」と思ってしまったほど。

 

本書がシリーズの7巻目で、コロナ禍に入ってからは初の巻となる。やはり外出が上手く行かないことや、食材の入手が例年と変わるなどの違いの他、担当編集者さんも在宅勤務でなかなか作家宅へも赴けない状況にあったようだ。とはいえ、やっぱり著者の料理の知識は驚くものが多く、今回はなんと著者が鹿児島で「指宿鰹節アンバサダー」に任命されたところからスタート。

 

鰹節、今はあまり料理で使うことがなく、出汁はもっとお手軽なものを使いがちだけれど、鰹節を家で削れたらいいだろうなあと長く思っていた。特に海外で出汁なんて手に入らない生活をしていた頃には強く強く「ここに昆布と鰹節か煮干しがあったら!」と思ったことが何度もあった。昆布と鰹節があれば和食の下味をつけるには何でもいけちゃう気がする。干し椎茸は割と手に入りやすかったので、椎茸で出汁を取ることが多かったけれどやっぱり物足りない。鰹節も削りたてが美味しいだろうし、新鮮なものを常に作れるように準備しなくては。

 

さて、今回気になったのは「ツメ」なるもの。穴子寿司のたれのことのようだ。これをちらし寿司に使うという。

f:id:Dahliasbook:20211114171940j:plain

f:id:Dahliasbook:20211114171947j:plain

キクチ家のお庭には柚子と桜の木があるらしく、コロナ禍でお花見もままならないところ、キクチ家の庭の桜を愛でよう!ということになる。お庭で軽く飲みながらつまみましょうという提案にマエスチョロが作ったのはちらし寿司。キクチ家のちらし寿司には山菜と鯖と卵焼きが入る。最後のたれにこの「ツメ」を使うのだそうだ。

 

ツメ、すぐに味のイメージを思い出せず「これをちらし寿司に?」としばらく味を想像した。もともとは福井県でこの食べ方をするらしく、そういえば福井はサバをこれでもか!という程に美味しく味わうという噂を聞いたことがあったので、すぐに「絶対においしいやつ」と勝手に思い込むことにした。

 

それにしてもサバ、最近食べてないな。水煮の缶詰はカレー用に常備しているけれど、焼いたサバなんて久しく食べていない。フィッシュバーガー好きとしては、鯖サンドがものすごく食べてみたいところ。