Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#008 健康な体になりたい!「一汁一菜」に取り組むことにした

4月初めにスタートした在宅勤務もそろそろ一か月が過ぎようとしています。まだまだ月末までは予断を許さぬ状況ですが、みなさんできる限り感染を防ぐ努力を怠らないようにしましょうね。

 

で、在宅勤務を始めてからというものあっという間に体重が3キロも増えました。周りでも「俺なんて4キロだぜ」とか「食べてないのになんで増えてるのかな」という声が聞こえてきます。きっと体を動かす機会が減っていること、発話が減ること、そして時間に追われるなどガチで集中してやらなくてはならない作業が減って頭を使う時間が減っているからではないか、と個人的に分析しています。代謝が落ちるような生活パターンにはまってしまっているのでしょう。

 

とりあえず自分で家に居ながらにしてできることはこまめにストレッチなど体を動かすようにすることと、食べ物を改善することくらいです。今は日々の食事の材料を買いにスーパーに行くことも自粛せざるが得ないため、新鮮な野菜を毎日おいしくいただいています!なんてことは難しい。そうこうしているうちに暴食のせいで消化に負担を感じるようになってきました。これはまずい・・・

 

ということで手持ちの料理本の中から、いくつかを読み返しながら日々のレシピを練っています。今日はこちらを読んでまずは食をシンプルにすることにしました。

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

  • 作者:土井 善晴
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 和食の第一人者ともいえる土井先生の本です。

 

こちらの書籍はレシピ的なものはいっさいありません。ところどころに一汁一菜の写真が掲載されていますが、90%は食に関する土井先生のお考えが文章になっています。ざっくりまとめると「一度の食事は一つの汁物(お味噌汁)とおかずは一つで十分よ」という内容です。

 

日本の食文化を振り返り、しかも縄文時代ぐらいからですから相当説得力のある説明が続きます。現在私たちは欧米のものも簡単に手に入るようになり、食の飽和が問題となっています。現に食べ物の廃棄量の増加は深刻です。「いただきます」「ごちそうさま」の意味ですら今や正しく説明されずに慣習として使われているというニュースを見たことがありますが、豊かになった分失ってしまったものもあるということに気づかされる一冊です。

 

食育は何も子供たちにだけ施される教育ではないんだ。大人も随分と忘れてしまってる食べることへの感謝、日々の暮らし、心の持ちよう、それを食に丁寧に込めること。体が必要な分だけをしっかりと味わうこと、それが一汁一菜なんだと思います。

 

さっそく家にある野菜でお味噌汁を作りました。お気に入りのお茶碗に玄米をよそい、おかずにはいんげん煮びたしを。一口ごとに30回しっかり噛んでじっくり味わいながらお昼ご飯を頂きました。いつもはさっと20分くらいでさっと食べていたのですが、ゆっくり30分以上時間をかけて食べてみると腹持ちもよく体への負担も少ないようです。

 

写真の中の土井先生オリジナルお味噌汁、意外なものが入っていておもしろかったです。私もこんどやってみようかな。