『ラクする台所』一田憲子 著
キッチンを自分風に。
この週末はまだまだ日中の気温が温かそうなので窓の掃除をしようと考えている。窓掃除、本当ならば定期的に、頻繁に、丁寧に、磨き上げなくてはならないと思うのだが、正直そこまで気が回らず年に数回の作業となっている。1回目は花粉前、2回目は梅雨の後、3回目はお盆、4回目は冬の手前、という感じだ。
少しずつガラクタを捨てスペースが見えてくると、心の余裕が出てきて「自分らしさ」を出してみたくなってきた。2軍ではなく1軍だけの、自分が快適に思えるモノだけで暮らすにはまだまだ改善が必要だが、手探りで作っていく日々がまた楽しい。
今一番悩み深いのがキッチンだ。フライパン、鍋、ボウル、調理器具などなどをどう片付けるべきか。賃貸キッチンはどうしても狭く、収納も少ない。よし、これは減らすに限る!と全部取り出して検討した。結局、捨てたのは無印良品で購入したざるだけだった。このざる、洗っている時に引っかかるんですよね。結局スペースはタイトなまま、そこでプロのキッチンを参考にしよう!と本書を読むことにした。
Kindle Unlimitedで著者の書籍が読めるなんて!ここには記録していないが、初めて読んだ著者の作品はこちら。
この本を読んでから、著者の作品を見つけては読むようにしている。ブログもおススメ。
よってかなりの期待感で本書を読み始め、思った通りかなりの影響を受けた。もうどこから記録すべきか迷うくらいで、これはUnlimitedではなく書籍を購入せねば!と読了後は掲載されていたお料理なんかを検索したりと興奮がまだまだ続いている。
さて、本書は8人のライフスタイルに関わるお仕事をしておられる方が、ご自身のキッチンや食の考え方を紹介する書籍である。まず、登場する方は皆さん個性のあるステキな大人の女性ばかりで、キッチンもそれぞれの工夫が見られた。まず、8人ともみなさんご自身のキッチンには何かとアイデアを加えており、決してシステムキッチンそのままという状態ではない。しかも相当に使い込まれている上に機能性も追求しておられるので学びがものすごく多かった。
こちらはフォトグラファーの在本彌生さんのお料理の様子。右のポトフ鍋を見て、「ああ、これやっぱり欲しい!」とまたもや物欲が出て来てしまう。キッチンの整理を学ぶのではなかったのか!と自分を叱咤しつつ読み進めるのだが、文章に惹かれて調理器具から目が離せない。お料理もすべてものすごくシンプルで時短なのにおいしそう。
こちらは中里真理子さんのキッチン。対面の棚、やっぱりこういうものが無くては大量の調理器具や食器を管理するのは難しいかもしれない。どんどんと片付けから「理想のキッチン作り」へと頭の中がぐるぐると動きだし、終いには「引越しか」と完全に斜め上の解決法を選びそうになっている。あぶない、あぶない。
ファッションだったりお料理だったりのお仕事についておられる方の日々は、ものすごくセンスが良く参考にしたい点がいくつもあった。お皿への盛り付け方も素敵だし、作り置きにしても初めて見るものが多かった。
例えばこちら。右端はネギのみじん切りを太白ごま油に漬けたものとある。これはどう使うのだろう。でもなんとなく美味しそう。
ああ、読んだのが週末手前で良かった。この週末はいくつかのお料理を試してみたいと思っている。それにしても問題は物欲に火がついてしまったことだ。
だって、こんな風に調理器具の紹介ページがあるんですよ!?そこに前から気になっていたものが愛用品として使い込まれて愛着たっぷりの姿で紹介されていたら「買いだな」って思いますよね?
週末、とりあえず窓を磨いて心を落ち着け、それから本気でキッチンについて検討するつもり。