Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#565 マンガ+解説でさくっと理解 ~「マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング」

『マンガでわかる!マッキンゼーロジカルシンキング』赤羽雄二 著

マンガでも十分に学べます。

 

昨今の日本の新規コロナ感染者率が世界最多とのことで、気を付けてはいてもどんどんと波が押し寄せてきているような感がある。私の勤める先でもついに社内に濃厚感染者が出たり、陽性診断を受けた人が出た。感染対策、気を緩めないようにしなくてはと改めて薬や消毒薬、あと抗体検査キットも購入して準備万端だ。

 

さて、来週はしっかり作業するぞと気合をいれつつ、昨日の書籍を読んでからロジカルシンキングやロジカルツリーについて再チェック。手持ちの書籍なども読み返そうと思った矢先、「そうだ。ビジネスマンガでさくっと読んでみよう」と思い立った。最近は書籍を要約する動画なんかもあるけれど、どうしても読み手の主観や読んだタイミングや環境などによるバイアスが数%入っているような気がしてしまう。マンガ版もある意味要約版なわけだが、こちらはマッキンゼーにおられた方が監修していることから信頼性も高い。

 

主人公の桃子はイベント企画会社に勤めて5年になる。ところが未だプレゼンで通った企画もなく、鬱々としている。次こそは!と気合を入れ、図書館で準備をしている時、幼馴染の謙二郎に出会う。

 

謙二郎はアメリカに留学した後、マッキンゼーに転職し、その後独立したとのこと。ビジネス思考を磨きたいと桃子は謙二郎に教えを乞う。マッキンゼー式のロジカルシンキングの基礎を学んだ桃子は、教えを仕事に活かして活躍する、というお話。

 

まず、教えられる内容の中にメモ書きで練習というものがある。1分間でA4の紙にどんどんと思いつくものを書いていく、という作業だ。

 

これが全てのスタートで、練習を重ね、実践を重ねていくうちに仕事のセンスも磨かれていく。マッキンゼーの書籍は多く、問題解決のためのフレームワークを読むと、「何種類ものフレームワークをみんな頭に入れて、実際に使っているのだろうか。やっぱり頭の良い人は違うわー」的な羨望を抱くだけで終わってしまっていたけれど、本書のようなシンプルな基礎をしっかり身に付けろというアドバイスは、凡人にはありがたい一言だ。やってみようという気持ちにもなるし、これで仕事がサクサク進むようになるならばむしろコピー用紙の一束分くらいはやってみようかという気になった。

 

とにかく読みやすい上に、さっとマンガでおさらいした後に文章での補足説明もあってより分かりやすいのが大きなポイント。マッキンゼーの教えをここまでシンプルにわかりやすくするなんて、マンガって偉大だとつくづく感じられる一冊。さくっと理解したい方におすすめ。