Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#281 スパカツ?なにそれ、美味しいの?

 『弁当屋さんのおもてなし 4』喜多みどり 著

 みなさん、動物に因んでいたとは。

 

この頃続けて読んでいる作品の4冊目。現在手元に6巻目まであるのでまずはそこまで読んでみようと思う。

 


ところで、4冊目まで来てやっと気が付いた。というか、このあたりから著者も強く意識しておられるのかもしれないのだが、登場人物の名前には動物を因んだものが多い。さすが北海道、大いなる自然がこんなところで登場しているとは。例えば主人公の千春の名前は「小鹿千春」だし、恋人のユウは「大上佑輔」、勤め先は「くま弁」。これだけでもシカとオオカミとクマが出てきているのだが、常連さんにもウサギとか、キツネとか、タヌキなどなどが隠されていることに4巻目にして気が付いた。4巻目まで通しで出てくる常連さんは黒川さんというのだけれど、この人などなどは全く動物が入っていない。4巻目のキツネとタヌキでやっと気が付いた。

 

今回は釧路名物の「スパカツ」というものが登場している。スパはスパゲティー、カツはとんかつ。私は初めて聞いたのだが、道東ではおなじみのソウルフードなのだろうかと調べてみた。


この記事によると、茹でたパスタの上に揚げたてのとんかつをのせ、上からミートソースをかけたもののようだ。すごくすごく勝手なイメージだがちょっぴり名古屋飯的な印象を受けた。カツだからかな?

 

これ、下がパスタなのがポイントらしい。とんかつ+ミートソースをトッピングする場合、他にどんな組み合わせがあるかなと想像したのだけれど、ポテトならばイギリスで出てきそうなメニューのような気もする。フライドポテトでもマッシュポテトでもありがちだ。ガーリックライスでもよさそうな気もする。バターライスはちょっとくどいかな?などなどあれこれ想像してみたのだけれど、パスタ+とんかつとなるとボリューミーすぎて個人的にはこれのために釧路に行きたいなあとは思えないのだけれど、B級グルメ好きにはたまらんものがあるのではないだろうか。

 

せっかく釧路に行くのであれば、私なら寿司や刺身、あとは蟹かな?と思ってしまうのだが、例えばツーリングで北海道を旅する人が魚ばっかり食べていたらたまにはこういうちょっぴりジャンク風なものも食べたくなるかもしれない。ごくたまにKFC禁断症状が出ることがあるのに似ている。

 

ということで、今回も北海道グルメ満載のお話でお弁当の中に入るものとしては個人的にかなり好みのいなり寿司の話が出てきた。いなり寿司は冷やすと美味しくないらしい。というか、冷蔵庫より外気の方が寒い環境でいなり寿司を食べることなど滅多にないので、それが「まずい」ということを知らずにいた。キツネさんとタヌキさんの物語らしいレシピでちょっとほっこり。

 

それにしてもいつになったら北海道へ行けるのやら。想像するだけでもおなかがすいてくる。ああ、美味しいお寿司が食べたいなあ。