Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#437 ファッション考~「それでもやっぱり、ほしいもの」

『それでもやっぱり、ほしいもの』主婦と生活社

大人のおしゃれ。

 

コロナ禍により生活ががらっと変わってしまった頃は「1年くらいで落ち着くだろう」と安易に考えていた。それがもう2年まるっと自粛生活となり、欧米のニュースによると「2024年頃には落ち着くのでは?」みたいな情報すらあって、昔のように自由に海外を行き来するなんてまだまだ先じゃん!とため息が出る一方。それでも時の流れは早く感じ、2021年もあっと言う間にもうクリスマスではないですか。

 

今年も年末年始に帰省の予定はないので、おうち時間を愉しもうと思う。冬のおこもりは北欧のヒュッゲみたいでちょっと楽しい。温かい飲み物と好きな映画や本とともに過ごす日々なんて最高すぎる!ゆったりとした時の流れを満喫する方法も板についてきたというか、上手におうち時間を過ごせるようになコンテンツも充実してきていてコロナによるライフスタイルの変化にも良いことはあったかも、と思い始めているところ。

 

さて、大人になってもクリスマスは楽しいものです。12月はお財布も潤うので自分へのご褒美を贈りたくなるシーズンでもある。おいしいケーキやごちそうだけではなく、街の雰囲気も明るくなっていい感じだし、ディスプレイも華やかでダイエットのために小麦粉を控えているのに「クリスマスだけは別腹」とケーキ、クッキー、パスタ、ピザなどなど久々に食べたい気分になってしまった。(でも食べません。オートミール食、がんばります!)

 

 

ところでコロナ禍以降、急激に服への関心が萎んでしまった。昔ならショーウィンドウの前を通って気に入ったものがあれば購入したりもしてたけれど、今は全くその気持ちが起きてこない。物を買う時、前にも増して「必要だから」という理由以外のショッピングが減ってきている。

 

もっと言えば、今までは「仕事用」「お出かけ用」「普段着」などそれぞれのTPO別に洋服を買っていたけれど、その区分が薄れつつあるというか「区別は必要?特に問題無くない?」という疑問が湧いてきた。以前はフォーマルとカジュアルをはっきりと分けていた。それがコロナ禍でフォーマルの出番が圧倒的に減り、目の行くタイプはすっかり中庸、オンオフの区別なく着られる服ばかり欲しくなる。街で目に入る服のタイプもだんだん変わってきていて「どこに着て行ってもそれなりにきちんとして見える」ようなカジュアル寄りの服が欲しくなってくる。私の勤めている会社はそれほどドレスコードに厳しくはなく、別に毎日かっちりスーツを着る必要もないので、数着のスーツを残して後は中庸で行くことにした。

 

そうなると参考にする情報媒体も変わり、まず手にしたのが本書。わかったことはやっぱり素材の良いものであればどんな形であっても様になるということだ。たとえば、下の図のようにキルティングのコートも素材がしっかりしていれば別にオフィスに着て行っても問題無さそう。

 

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たしかにファーストファッションの価格の何倍かのお値段だし、形もステッチの入り方も凝っていて確かにおしゃれ。黄色はさすがにオフィスにはどうかなと悩むところだけれど、ネイビーやブラックなら使えそう。

 

今までは会社近くの商業ビルをぷらぷら歩きながら何となく目に入ったものを購入していたけれど、本書のおかげで「こういうブランドがあるのか!」とか「このショップは知らないぞ」というものに出会えたので、衝動買いも抑えられそうな気がしてきた。

 

10代20代ならば何を着ていてもかわいいし、フレッシュだし、そして何より許される。それがどんどんと歳を重ねるにつれ、「小綺麗」はもちろんのこと、洋服は外見を「盛る」ためのツールとなりつつある。このコロナ禍を通して、その「盛り方」に個性を加えたって良いのでは?と思うに至った。そもそもコロナ太りで前に着ていたものが似合わなくなり、今、まさに「何を着るべきか」という問題に直面している。

 

もちろん人に不快感を与えず、さらには着ている自分も心地良いと感じられるのも大切だと考えるようになった。着ている本人が満足するだけではなく、同じ環境の中で働く人たちに居心地の悪さを感じさせない、最低レベルのドレスコードは守りつつ、快適に過ごせる服。全員がドレスアップしている中で一人だけジーンズで登場するような場違い&気まずさを生み出さないように、もう少しこのタイプの本で勉強したい。目指すのはアート感のあるオシャレだけれど、判で押したような平凡極まりない私の場合、まずは勉強から!

 

ここにはまだ記録を残してはいないけれど、ナチュラル寄りになった理由は一田憲子さんのこの本に出会ってからだ。

この本も久々に読みなおしたい。