『新しい「乳酸菌」が、命を鍛える』矢澤 一良 著
腸活
毎朝肩こりで目が覚める。原因はいくつか考えられ、とりあえず思いつくものから対策を試してはいるのだが、なかなかスッキリというほどの改善には至っていない。肩が凝ると疲れもたまるし、頭痛もひどくなる。
肩こりのこともあり、昨日読んだ腸に関する本からかなりの影響を受け、今、俄然「腸活」を欲している。
腸内細菌が健康を司ることを知り、積極的に乳酸菌を摂り健康体を目指そう!と思ったものの、どのくらい乳酸菌を摂取すべきかがわからない。しかも一定の菌を増強するのではなく、とにかく菌の種類を増やしそれを元気な状態で維持するには知識が必要となる。そこであれこれ関連書籍を購入してみた。
本書は2016年に発行されたものなので、昨日の本よりも5年以上も前の情報になってしまうが、それでも一つ謎が解決したので満足しているところ。
本書によると、乳酸菌が体内で腸内細菌に結び付き、健康促進につなげるには1日1兆個の乳酸菌を摂らなくてはならないそうだ。1兆個ってそう簡単に摂取できるものではない。試しにヨーグルトの表記を見てみると「10億個」とある。1兆のすごさに呆然とするのだが、もしヨーグルトで1兆クリア!となると毎日ものすごい量のヨーグルトを浴びる様に食べ続ける必要が出てくる。
乳酸菌が含まれた食材も数多くあるが、それでも意図的に多くの乳酸菌を摂れる様に作られたヨーグルトやドリンクやサプリに比べ、食品となるとその含有量は減少するから根気よく毎日食べたとしても一日のノルマに達することはかなり難しいだろう。
どうすれば手軽に1兆個の乳酸菌を摂取できるのだろうか、そしてどうして1兆なのか、という研究の結果が本書に示されているのだが、2016年時点での「新しい」は今でも通用する内容だと思いたい。
まず1兆個も摂取しなくてはならないとなると、乳酸菌が大量生産されなくてはならない。それを可能にしたのが本書では「免疫乳酸菌」と呼んでいる死菌。死菌というとなんとなくイメージがダークな感じがしないでもないのだが、乳酸菌は酸に弱いので生菌では胃で殺菌されて結局腸へ入る頃には死んでしまっている。だから生きていることに拘る必要がない。そして生菌は管理も大変。しかし胃で殺菌された乳酸菌でも腸に入ってから腸内細菌のエサとなり、その代謝物が新たな活躍をしてくれるのであれば乳酸菌は生菌でも死菌でも有効だ、ということのようだ。
そして乳酸菌と一口に言ってもいろいろなタイプがあるらしく、死菌の中でもエンテロコッカス・フェカーリスとラクトコッカス・ラクティスという菌は死菌の状態でもしっかり活躍するということを学んだ。とりあえずはその1兆個をどんな形で摂取すべきか、サプリが最も簡易かと思うのでこの2つのタイプの商品をチェックしてみよう。それにしても乳酸菌サプリの多さに驚き。優柔不断な私には1つ決めるにも何日もかかってしまいそうなほど多種多彩だ。
腸活に向けて、週末も書籍の続きを読むことにしよう。