Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#805 地獄健在! 安定のおもしろさです。~「出禁のモグラ 1」

『出禁のモグラ 1』江口夏実 著

好きすぎる。

 

日ごろあまりテレビを見ないのだが、なんとなく音が欲しい時に必ず見る作品がある。

 

セリフ暗記するぐらい好き。これをBGMにしていると、なんとなく作業も進むし、気持ち的に落ち着いてくるのです。Netflixで見れるのでぜひどうぞ。Huluにもあったはず。

 

その江口夏実さんの次作が長く気になっていたので、まず1巻を購入した。「鬼灯の冷徹」はとにかくアニメの声優さんが完璧で、マンガを読んでいる時も声優さんの声で脳内再生されるほどに、これ以上ないだろうと思える声優陣だ。本書も絶対にアニメ化されると思うので、声を想像しつつ読んでみた。

 

安定の地獄つながりというか、怪談にありそうな世界がキャッチーなセリフと抱負な笑いに満ちている。

 

文芸学科文学専攻児童文学ゼミの真木と八重ちゃんは、ある日飲み会の帰りに空から降って来る広辞苑を見た。

そして、その広辞苑は歩いていた男の頭に激突した。なんで広辞苑が空を飛んできたのかというと、二人と同じゼミの勝ち組藤村が窓から放ったものと推測される。

 

頭に広辞苑が当たった男は、二人が救急車を呼ぼうとするも断固拒否。金がない、薬代が出せない、保険証がないと全力で拒否し、最後には立ち上がって走って逃げた。心配な二人は男の後を追い、どんよりした雰囲気の細道へと入り込んだ。

 

そして、男の家だというぼろぼろの「もぐら湯」へと招待される。

とにかく素直な真木と八重ちゃん。この謎の男のことを気に掛ける。この後もケガが気になり訪問するが、この縁が二人を謎の世界へと引き込んだ。

 

鬼灯の冷徹は地獄が舞台で、たまに現世へと出張へ出ていた。本作は舞台は現世で謎の男は地獄へ降りれないという。この男、名を百暗桃弓木という。百に暗と書いてモグラと読む。不思議なランプのようなものを片手に、現世で迷う灯を集める。

 

モグラとの出会いにより、二人は急に見えない世界が見えるようになってしまった。モグラの言う灯とは鬼火のことで、あの世への道標らしい。モグラはこれを取り上げられてしまい、本人曰く仙人とのこと。

 

急に不思議な世界にまきこまれた真木と八重ちゃん!学校にも変な教授がいたりともう続きを読まずにはいられない、1巻目から絶対に面白い予感しかしない、読むべきオーラがあふれている作品。早速続編買いに行ってきます。