Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#705 創造を想像させる一冊~「無駄な仕事が全部消える超効率ハック」

『無駄な仕事が全部消える超効率ハック』羽田康祐 著

Audible。

 

2か月お試しで初めて見たAmazonのAudible。先回の聴書で感銘を受けた著者の作品をもう一つ聴いてみた。

 

本書を聴いてみようと思ったのは、もちろん前作が良かったということもあるがタイトルがかなり魅力的だったからだ。無駄な仕事が消える!?しかも大好物のハック本である。聴かない理由はない。

 

こういったお仕事ハック系は、マインド面と技術面に分けられると想像する。ただ段取りなどとなるとどちらかには分けにくいし、むしろ両方にまたがるような印象もある。本書も枠にはまりきらないタイプの1冊で、ただ技術面は資料作りでも数字をあれこれするとか、見やすいレイアウトの作り方などではなく、「アイデア」に関わるものとなっている。

 

わかりやすく目次を。

■目次
まえがき
第1章 「時間」の生産性を上げる
第2章 「段取り」の生産性を上げる
第3章 「コミュニケーション」の生産性を上げる
第4章 「資料作成」の生産性を上げる
第5章 「会議」の生産性を上げる
第6章 「学び」の生産性を上げる
第7章 「思考」の生産性を上げる
第8章 「発想」の生産性を上げる

 

コロナ禍で働き方が変わったことから、お仕事ハック系書籍も新たな視点から書き加えられるようになっているようだ。コロナ禍により否応なく在宅勤務という新たな働き方がオフィスワーカーにも与えられるようになったが、現在も続いている会社は多いのだろうか。申請すれば在宅勤務もOKだったり、オフィス規模を小さくすることで在宅勤務を基本の働き方としているところもあるようだ。私にはそんな夢のような話はもう当分なさそうで、毎日早業残業の日々であるが、とはいえしっかりハックされてしまったようだ。

 

特に後半の思考や発想の生産性については、アイデア系の本を読んだことが無い場合には新しい裏技的に映るだろう。業界の「当たり前」を超えて新たな驚きを生むには概念を覆す必要がある。凝り固まった考え方を一旦分解し、新たな見方を加えることで新しい芽が出てくる。

 

その具体的なやり方が紹介されているのだが、本を読むというか目で文字を追っている場合にはもしかするとそれほど意識に留まらなかったかもしれない。耳で聞いていたからこそ、気持ちに脳にインパクトがあった。そのやり方を体感するかのように頭の中に考え方のステップが湧いてきて、目の前にその結果が現れるような体験というのだろうか。

 

本書もKindle版を買おうか迷っているところ。Audible、偉大なり。