『晩酌』有元葉子 著
大人のたしなみ。
さて、本日にて無事に本年度も仕事納めとなりました。感謝。
怒涛の12月だったが、読書記録もようやく追いつけたはず。というより、もっと読んでるのに思い出せないものがいくつかありそうな感じ。
昨日戻り、なんとなく旅の緊張が残った状態で出勤し、デスク周りを片付けて早めに退勤。年末年始は本宅で過ごす予定なので、軽く片付けを済ませてまた移動しております。大忙しの師走だったが、やっと少し落ち着いた感じだ。
さて、出張中にいくつか読みたい本をダウンロードし、本書もそのうちの一つだったのだがやっと目を通すことができた。購入するかどうか迷っていた本だったので中身がわかりとても嬉しい。なぜ今これを読んでいるかというと、お土産用に日本酒を購入したからである。
私の酒量はがんばってもコップ1杯で、炭酸が苦手なのでビールなんかだともっと少ない。お酒の味で言えば、一番好きなのが日本酒で、次がウィスキーなのだが量が飲めないのでいつまでもちびちび飲んでいる。
自分が酒呑み体質ではないので、お酒に合わせる食事が良くわからない。そこで、本書の登場だ。何か日本酒に合いそうなレシピはないかなー、年末何を作ろうかなーと軽い気持ちで読み始めたのだが、その写真の美しさに圧倒された。
まず表紙のインパクトがすごすぎる。黒いお盆にシンプルなガラスのお猪口が美しい。黒の食器に憧れるのだが、扱いが難しいような気がしてなかなか手が出ないでいた。でもこういう写真を見てしまうと、やっぱり良い食器が欲しいなあと止まらなくなる。
本書、とにかく食器が美しすぎる。小皿の色合いの見事さたるや、料理が本当によく映える。
こんな小鍋もいいなあ。料理のために購入したはずが、最初から最後まで食器に魅せられてほうっとなる。
お料理のレシピは他の著作でも紹介されているものもあり既視感があるのだが、器が変わるだけでこんなにも違うのか!と美しいテーブルの図をずっと考えている。晩酌は目に美味しく、食べて美味しいことを追求する場なのかもしれない。大人だからこそそれがわかり、大人だからこそ演出を楽しむことができる。
年末年始、こんな風にシックに過ごしたいなあ。