Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#655 想像力が開かれる!~「有元葉子の料理教室2 春夏レシピ」

『有元葉子の料理教室2 春夏レシピ』有元葉子 著

春と夏に食べたいもの。

 

機内で読む料理本を探していた時、このシリーズがKindle Unlimitedで読めることに驚いた。ずっと購入を迷っているうちに書店から姿を消してしまい、長い間内容が気になっていた。迷っていた理由はタイトルにある「料理教室」で、著者がレッスンでお使いのレシピであれば、著者のアイデアが詰まったレシピ集に見られるような華やかな料理の感性を磨けるかもしれない!と思ったからだ。でも初歩の初歩、野菜の処理の仕方などはまた別の書籍にもあるので、自分を高めるために本書は必要かどうかでグダグダと悩んでいたわけである。

 

で、出した結論は「買い」だ。しかも今すぐに!本書を読むことでお料理教室で得られると同様の学びがあるのか、と考えると答えは「否」であろう。やっぱりご本人に直接教わるのであればその場で指摘も頂けるだろうし、火加減、切り方、調味料の量などなど、周りからも学びがあるだろう。一方本の場合はたった一人で本と向き合いながら味を想像しなくてはならないのでその段階で大きな差がある。そもそもお手本の味を知らずに作るわけなので「これでいいのかな?」という疑問がぬぐえない場合もあるが、直接教わるにしても、本で学ぶにしても、「美味しい!」と感性が開く瞬間は変わらないと思うので、やっぱり本書は手元に置いておきたい。

 

そう思わせたレシピがこちら。

 

こんなシンプルなレシピほど難しい。お米の炊き具合に始まり、上に塗る味噌の味の程度となるとこのレシピからは想像ができない。味噌にはいろいろなタイプがあるだけにいつも自分が使っているものを選びがちだが、本書で使われているものはどんな味噌だろう。

 

そこを想像しながらあれこれ試し、味を知り、腕と感性を磨くのが本から料理を学ぶ場合の長所だと思う。