Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#638 女中がメイドに~「女中小春の英断」

『女中小春の英断』しまだわかば 著

大和撫子の女中、小春。英国でメイドになる。

 

今ものすごく見るか見ないか迷っているのがNetflixのThe Crownのシーズン5。なんでも内容が事実に即さないことが多々盛り込まれているそうだ。元首相からもクレームが入っているほどのレベルらしいので、なんとなく見てはいけない気持ちがふつふつと。そもそもハリー王子の一見からNetflixに対する印象がマイナス方向に動いてしまっているので、その影響も否めない。フィクションと割り切って、荘厳な宮殿の様子や、RP英語などを聞きたい気持ちも大きい。うっかりドラマを真実だと思う方もいると思うが、ここは間違い探しの気持ちで見るべきなのかと悩んでいるところだ。

 

なんとなくイギリスの本を探していたら本書に出会った。しかもKindle Unlimitedで読めるようだったので早速読み始める。

 

主人公の小春は女中としてイギリスにやって来た。主は日本趣味のイギリス人で、日本風を取り入れるためにわざわざ日本から女中を呼び寄せた。小春にとって初めての外国生活だが、文化の違いを楽しんでいるようだ。(マンガなので言葉の問題はゼロ設定)

 

邸宅をミセス・ハンターという日本で言うところの女中頭、そして台所詰めのメリッサの3人で切り盛りしている。女中、いうなればみんな大好きメイドのことだ。

 

 

基本4コマだがお話はずっと続いており、結構読み応えがあった。時代設定は恐らく明治ではないかと思われる。小春は何日もかけて船でイギリスへやって来た。すでに日本趣味が英国に入って来たことを考えると、やはり明治大正が妥当だろう。

 

読みながらDownton Abbeyを思い出していた。



この方がDownton Abbeyの女中頭さん。

 

こんなお屋敷に着物姿で小柄な小春がお勤めしていたことを妄想しつつ、続きも読みたいなと続編の存在が気になる。

 

今はHuluで昔の刑事もののドラマを楽しんでいるのだが、どうして冬になるとイギリスドラマが見たくなるのかな。やっぱりハリーポッター影響だろうか。明日から12月。