Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#588 やっぱり私は現世派です~「剣聖の称号を持つ料理人 1」

『剣聖の称号を持つ料理人 1』天那光汰 著

異世界に転生した料理人のお話。

 

紙の本を読んでいかなくてはならないタイミングなのだが、なぜかKindleでの読書ばかりがサクサクと進んでいる。「読む→メモを残す」のルーティーンが「読む→読む→読む」とインプットに偏っている今日この頃。ストレス溜まってきたのかなーと自覚してもいたり、読書の秋のはずがなかなかペースがつかめないのは問題だ。取れるはずだった休みも結局ものすごく短縮バージョンとなってしまったことも読むことばかりに偏る理由になっているかもしれない。

 

この頃は加えて英王室のニュースというか、ゴシップからも目が離せず、ニュースを追い続けている。王室メンバーが新しい体制をなすべく一致団結している中、逆に走るチーム2名のエピソードに驚いてばかりだ。これからはきっと「かわいそうな私たち」なPRがたくさん流れてくると予想するが、もうあれだけ世界に王室側からの「現役じゃない人扱い」が発信された今、彼らを信じサポートしてくれる人はいるのだろうか。

 

さて、1年間限定でKindle Unlimitedを契約しているのだが、ストックできる書籍には限界があり(多分10冊くらい)、いっぱいになれば都度削除しなくてはならない。忘れないように読み終えた後にはAmazonのページに入り削除するようにしているのだが、そのたびにまた新しい本を見つけてはダウンロードしてしまう。本書もそんなうちの1冊で早々に読んでしまうことにした。

 

惹かれた理由は他でもない。タイトルにあった「料理人」という単語からだが、内容を読んでみると期待していたものとはちょっと違ったかも。というのも、舞台が異世界だったからだ。そして異世界の人物?はなぜ皆「猫耳」なんだろう。かわいいからいいけど。

 

ストーリーはこんな感じ。主人公のハルキはホテルでスーシェフを務めるほどの料理人で、いつか自分の店を持つことを夢見て腕を磨いている。料理コンテストに応募し、さあこれから!というはずだったのに、目覚めたら目の前に竜がいた。そして襲ってきたので対峙し、なんと自分の包丁で竜を倒してしまう。

 

タチの悪い竜を倒したと周りはあれこれハルキの面倒を見てくれることになるが、よくよくまわりを見回すと人間は一人もいない。そしてうっすらと記憶が蘇る。ハルキはこの世界に来る前にくじを引いて「剣聖」の称号を与えられた。あまりに説明不足で本人もなんだかよくわからい状態だったが、実際に竜の前に出てみるとどうナイフを扱うべきかが見えてくる。世話してもらった食堂の厨房に入れば、野菜の処理すべきベストな方法が見えてくる。

 

 

ハルキが転生した先はオワリ領で、海が近く日本の食材に似たようなものが食されている。もともとフレンチの知識があったので、地元の料理をよりおいしく、華やかに調理していくハルキの前に、領主からの誘いがかかる。そもそも、竜を倒したということが一大ニュースだ。剣士として迎えられそうになるも、剣聖の力を秘密にし、料理をする道をどうにか得る。

 

とりあえず1巻を読んでみたが、やっぱり現世の料理のお話の方が好みかなー。異世界での料理をテーマにした作品を他にも見かけたことがあるが、もしかすると1巻程度ではその魅力が伝わりにくいのかも。とはいえ、やっぱり実際に自分の料理に生かせるようなお話のほうが個人的好みです。