Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#586 小綺麗になりたければ、まずは髪 ~「大人のあか抜けひとつ結び」

『大人のあか抜けひとつ結び』主婦の友社

不器用さんにもできます。

 

お客様 in Japanの真っ只中、心は英国に向いている。本葬までの間の王室の動きなどは時差のおかげで帰宅後にBBCを見ては涙している。私は初めての海外が英国だったこともあり、何かと思い出や思い入れが強い。次に渡航する時にはEIIRのマークも、女王陛下の肖像もチャールズ3世に替わり、何よりも国歌はGod safe the Kingになっているのかと思うと極東の他国民ですら寂しさと共に一時代の終わりを感じる。

 

家族を失った王室の方々は、まずは国務、そして哀悼を示す国民に寄り添い、次の世代を作る準備をすでに始めておられる。不謹慎ではあるのだが、そんなRoyalの皆様、特に女性陣のファッションについつい目が行ってしまう。

 

こちらは昨年、王配が高いされた葬儀での現 the Princess of Walesのお姿。気品に溢れておられる。

 

 

エリザベス2世には4人のお子さんがおり、一番下の息子エドワード王子にはソフィー夫人という妻がいる。この方も一般からの王室入りなのだが、女王と王配から非常に気に入られていたという。私もソフィー伯爵夫人が好きで、特に彼女のヘアスタイルの自然なまとめ方がいつも素敵だなと注目している。

 

kate

 

右から2番目の方です。彼女が出てくると場が温かく和むような雰囲気があり、ブロンドを低めのシニヨンにしていたり、ハーフアップにしていたりととにかく美しい。

 

9月に入りしばらく暑さが続いたせいもあり、無造作に伸びている自分の髪をどうにかしようと思っていた矢先、お客様の日本入りで自分のことに構っている余裕がない。ということで、これはもうまとめるしかないな!と手持ちのいくつかの本をチェックすることにした。

 

女性はやはり少しでも美しく見られたいと思うものだが、効率というものを考えると化粧よりはまずは髪だと思う。髪が綺麗だと清潔感がぐっと上がる。綺麗に染めていても枝毛だらけ、毛先バラバラだとエラー部分に目が行って「汚い」と思わせてしまう。例え毎日洗髪していても、見た目が美しくなければそれは「汚い」なのだ。だから常にパサパサにならないように気を使っているのだが、夏はどんなにケアしていても見た目に暑いスタイルは清潔感に欠けるような気がしている。

 

本書はKindle版を購入しており、本書を読みつつYoutubeなどで似たようなスタイルをチェックしながら練習してみた。不器用な私でも一人でできて、ピンとかゴムとかあまり使わないやつがいい。加えてまとめるに当たっての所要時間の少ないものにしたい。

 

手先の器用な人はぱっと簡単に髪をまとめてしまうが、私程度の不器用さとなると動画では全くついていけない。スローにしても何がなんだかわからない。もちろん出来上がりも相当ひどくて一瞬で崩れてしまうので、不器用さんでもできるレベルとなると、下の写真の右側が精一杯だ。

 

そう、私にできる精一杯は「老け見え」とある。いや、いいんですけどね。とにかく清潔に見えれば老けて見えても良いのです。お客様に「うわ、あいつ汚ねーな!」と言われないぎりぎりを攻めたい。ということで、この左の「おしゃれ」を目指すことにした。

 

 

これは基本の一つ結びというもので、ここで学んだことは以下。

① スタイリング剤を用意すべし

② 手鏡必須

③ コームも準備すべし

④ いい感じで崩そうとは考えず、マニュアルに従うべし

 

耳を半分隠すとか、毛束はこのくらいとか、動画より本のほうが私は数倍楽に学習できた。まとめた髪を少しルーズに崩すスタイルは前々から憧れていたのだが、不器用な私がチャレンジしても、出来上がる姿は「生活苦」というタイトルが付きそうなほどにボサボサで見るに堪えない。そういえば上の王室4名の右側のお方のメッシーバンもロイヤルとして正式の場であれはどうだろうと言われていた。

 

とにかく本書は私のようなどうしようもない不器用でも理解はできる。20回くらい練習すれば自然と手が動くようになるかも、と思えてくる程に写真はわかりやすく親切だ。前髪の長さ、髪の長さ、結ぶ場所による違いもそれぞれ丁寧に説明されている。

 

が、後半になるにつれてどんどんレベルアップしてくる。是非やってみたいのだが100回練習すればできるようになるだろうか。ソフィー伯爵夫人がたまにハーフアップにされているのだけれど、とてもスッキリしていて憧れている。が、この説明通りにやってみるとやっぱり同じような形にはならず、乳幼児の世話に疲れ切った図のような姿になった。

 

結局、ゴム1本でさくっとまとまるお団子姿で空港に向かったのだが、暑い日はやっぱりまとめ髪に限るな、と思った次第。ところで、数年前に帰国してすぐに髪を切りに行った時のこと、簡単なまとめ方を尋ねたら「くるりんぱ」と言われて「は?」となった。英語でもファッション関係の単語に疎く、いつも「は?」となってはいたが母国語でも全くわからないとは情けない。思えば芸能人の違いも分からず、広瀬アリスさんを見て「水野美紀さん、全然変わらないですねー」と言ってスタイリストさんが絶句していたことを思い出した。

 

こんな感じで3連休が終わってしまったが、後半の3連休は充実させたい。