Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#358 台湾ごはんの魅力は尽きず!~「ペギーさんのおいしい台湾レシピ」

『ペギーさんのおいしい台湾レシピ』ペギー・キュウ著

台湾料理を日本で作る。

 

ルーローハン、あれはなんと美味しい食べ物なのだろう。台湾へは今まで4回しか行ったことがなく、しかもその4度とも台北のみと台湾を満喫しつくせていないのだけれど、台北だけでも食べたいものが多すぎて困ってしまう。たくさん食べたいという欲があるので麺類、ご飯類はおなかが膨れてしまうとちょっぴり距離を置いていたことが毎回悔やまれる反省点である。このルーローハンはお肉がメインということもあり、より一層現地での選択肢からは外れがちだった。(私は肉より魚より野菜派)

 

コロナ禍でなかなか外に出られなくなった今、住んでいるエリアのレストランに目が行くようになり、駅から自宅への通り道に台湾のルーローハンやシンガポールのチキンライスを出すお店があることを発見、早速ルーローハンをテイクアウトして食べてみたところ、そのあまりの美味しさにそれからしばらく通い続けてしまった。

 

ルーローハン、一口食べたら絶対止まらないに違いない。試しにインスタで調べてみたら、15.3万件ですよ?本書でも1番最初にルーローハンのレシピが登場している。

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食べてみると豚肉、醤油、砂糖、五香粉かな?という予想は立つものの、具体的な作り方を知りたいとネットであれこれ検索しているうちに、この本の存在に行き当たった。そもそも、今はルーローハンにすっかり心が奪われているけれど、もともと肉好きではない私のこと、そのうち飽きがくるに違いない。それなら他の料理のレシピも知っておいた方がよいぞ、と早速購入した。

 

それにしても、ルーローハンの作り方を想像する度によく缶詰で売っているサンマのかば焼きを想像していたのはなぜだろう。醤油と砂糖のせいだろうか。ごはんにのせると倍うまい、とかそういうところだろうか。

 

ペギーさんはご自身が留学していた時に無性に台湾料理が食べたくなり、自分で作り始めるようになったことがきっかけでレシピを産むまでになられたそうだ。そしてご両親が日本の統治時代を経験しておられ、何度も日本に足を運ばれたことから、日本食についてもお詳しい。よって、日本の食材や調味料にも明るいけれど、日本に寄りすぎないレシピが生まれたのだと思う。

 

使われている食材もシンプルな卵料理からちょっと手の込んだものまであるが、何時間も煮込むなどの複雑さはない。そしてちゃんと日本人が台湾で食べたくなるものが掲載されており、見てみると意外と簡単じゃん!再現できるじゃん!と早速冷蔵庫を開けたくなるようなものばかりで構成されている。まさにコロナ禍での台湾熱を満たしてくれる一冊だと思う。個人的に面白かったのは目玉焼きをごま油で作ると言うのがレシピにあったことだ。確かに日本ではごま油(太白じゃないです、黒い普通のやつ)で作るってないかもしれないけれど、確かに深みが増しそうな気がする。

 

それにしてもお砂糖の登場数が多いのには驚いた。白砂糖、氷砂糖、三温糖など使い分けるけれども、手軽に作ろうと思うと結構なカロリーになるのかもしれない。確かに日本より熱くて湿度の高い台湾では滋養の高い食べものが必要になるのだろう。

 

都内に教室もあるようなので、コロナ禍が終わったら行ってみたい。

 

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