『The Official Downton Abbey Cookbook』Annie Gray
「ダウントンアビー」の公式料理本(英語版)
あっという間に9月。コロナ禍以降は時の経つのがやけに早い。このままいけば年末なんてすぐにやってくるんだろうな。
さて、本書。もう何度見たか分からないイギリスのドラマ「Downton Abbey」。ドラマ自体はシーズン6まであり、その後続編として映画も出ている。英語に耳を慣らしたい時、イギリスに行きたくなった時、なにか美しい風景を見たい時、歴史ドラマが見たい時、何か見たいけど何が見たいのかよくわからない時、とりあえずこのDownton Abbeyを見ている。
舞台は1910年代、20年代のYorkshireで、Downton AbbeyとはGrantham一家の暮らす屋敷のことだ。Grantham一家の爵位はEarlだから伯爵になる。執事がおり、ハウスキーピングのために多くの人が働いている。
こちらはその中での重要人物、Patmore夫人だ。料理担当で、その腕は伯爵にも認められている。
個人的には料理よりお茶のシーンのほうが記憶に残っているのだけれど、登場人物に気を取られていることの方が多くて料理に目が行くことはあまりなかったかも。でもキッチンでのシーンは道具や食器が美しくてじっくり眺めては楽しんでいた。
そんな大好きなドラマの公式クックブックが出た!というから早速購入しようと思ったのだけれど、日本語のものはなんと4290円もする。スペースの関係上これ以上大型本を買う勇気もなく、その上イギリス貴族のお料理だなんて再現できるのか!?という内容についての不安もあってどうしようかと迷っていたら、英語であればKindle版もありお値段もなんと半額以下(1174円だった)だったのでまずは英語版で読んで、どうしても欲しければ紙版を買おうと早速購入した。
内容はUpstairs(Granthamご一家用)とDownstairs(使用人用)のメニューに分かれている。やはりUpstairsのものは見た目が美しくポーションも小さめのものが多い。あとデザートも色とりどり美しく、伝統的な料理も多かった。そして何と言ってもサービングされている食器類が美しすぎる。
例えばこちらはAfternoon Teaの項目にあったマドレーヌ。
このように写真とともにレシピがある。
たまに写真が小さかったりどれがどれだかわからなかったりもするのだけれど、写真がそれはそれは美しくてほれぼれ眺めてしまった。ただ、食べてみたい!作ってみたいと思ったものはDownstairsのほうが多かったように思う。カリフラワーチーズ、美味しそう!!!これなら再現できそうという気軽さも良かった。貴族のご家庭なわけだから、きっとよい材料使っていたんだろうなーなど、いろいろ妄想が膨らむ。
Kindle for PCで読んでいるのだけれど、見開きで読めないのが残念。でも4000円だして本書を買うのは悩んでしまう。その金額があるならば他の料理本も買えてしまうなあと悩ましい。しかもイギリスの伝統料理であれば、この本ならずとも他にも実現しやすいレシピ集がたくさんある。すでにお菓子の本はお気に入りが2冊あるし。
ところで公式本は2冊出ていて、もう一冊も購入してしまった。これはまた明日へと続きます。