Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#307 ゆる~く整えていきたい時に読みたいです

 『まずは、からだを整える』主婦と生活社

スローライフ向けの毎日の暮らし方。

 

Kindle Unlimitedで読んだけれど、これは紙の本でも是非手元に置いておきたいと思った一冊。自然派なライフスタイを好む各分野の方々にインタビューし、日々の過ごし方の中で気を付けていることや生活へのこだわりを紹介している。本書の表紙のデザインがすべてを物語っていて、このポストのために書籍情報を貼って初めて「なんだ!表紙に内容いっぱい詰まってる!」と一目瞭然なところにまた感心。

 

からだを整えるというと、人によっては運動することだったり、サプリメントを取り入れることだったり、食べ物を工夫することだったりするわけで、それらがとてもとてもゆる~く書かれている。ゆるいからこそできそうな気もするし、恐らく登場しておられる著名人の方はみなさんover30世代だと思われるけれど、生き生きしていて美しい。Kindle Unlimitedにさえ入っていればいつでも読めるのだけれど、これは紙の本を買って、いつでもパラパラめくりつつ読めるようにしたいなあと思う。

 

まず、第1章の「食べる」が基本は南青山にある「食のギャラリー612」のたなかれいこさんが体を温める食について書いておられる。その中でとても印象的なことがかかれていた。

 

 「砂糖とみりん、酒を使わないのは、そのほうが断然おいしいと私が思うから。野菜の味は本当に深くて複雑なので、まわりにつけた味でそれが損なわれてしまうのは、もったいないしつまらない。甘みが欲しければ、調理でそれを引き出せばいいのです。旬の野菜で塩、しょうゆを使えばそれができます。そうすれば、体も温まり、元気になります。」

 たなかさんの料理の基本は、体を温めること。それは冷えを改善することで、体の不調や病気が治っていくことを、たなかさん自らの経験で実感していたからです。

 

私も砂糖はあまり使わない。使うとしても白砂糖は使わず、きび糖などの色のついたものかメープルシロップやはちみつを使っている。でもみりんと酒は和食を作る際には基本の調味料として登場することが多いように思うし、最近はあまりしないけれど肉料理を作るときには酒を入れて臭みを取ったりする。考えてみれば、私も野菜料理にはあまりみりんも酒も使っていなかったかも。甘さは体を冷やす要素があるというのはアーユルヴェーダの本で知ってはいたけれど、日本の食卓では甘味は割と多く使われているのだなーと改めて思った。たなかさんの書籍も購入してみたいと思う。

 

そして「ナチュラルフードクッキング」の江口恵子さんのついでにできる野菜の手軽さに「これはいい!」と思った。

 

f:id:Dahliasbook:20210624085132j:plain

 

オーブンに入れるだけという手軽さで下準備が整ってしまうので、オーブン使う時に一緒に作ってしまおう!とアイデアがいろいろ湧いてきた。

 

他にも漢方の話もあるし、ジョギングの話もあるし、家の中をきれいに整えたり、生活リズムを作ったり、などなど。ゆっくり過ごしたいけれどガチなものではなくゆるめに取り入れたい時にはベストな一冊。