『珈琲いかがでしょう 1』コナリミサト
不思議な移動カフェとその店主。
在宅勤務が終わりそろそろ仕事も通常にと思っていたところ、関西では急に感染者数が増えているというニュースが。ちょうど仕事で関西方面の出張を検討していたところだったので、ちょっと心配ではあるのだが準備。そういえばパソコン用のバッグを新調したいとAmazonをチェックしていたところ、この本がおススメとしてぽんとあがってきた。
コーヒーがテーマの作品はいろいろあるけれど、これを読んでみようかなと思った理由は1巻はプライムで無料で読めたから。そして表紙を見てもそうだけれど、やっぱり「あの」俳優さんを思い出す。読めば読むほど似てるなと思ってたら、なんとドラマ化されるらしく中村倫也さんがこの主人公を演じられるそうだ。これは似ていたからこその抜擢なのだろうか、それとももともと主人公はこの人!と決めた上での作品なんだろうか。
ほら、似てるでしょう?ストーリーはなぜかタコの絵のついた移動式のカフェ車に乗っている。ひとつひとつ丁寧に入れることから1杯のコーヒーを淹れるのにとても時間がかかる。チェーン店のようにさっと出てくるわけではないというだけで、香りまでも想像できそうな気がしてくる。
このコーヒーを飲むと、なぜか間違った方向に進んでいた人たちが心に力を得て、自分に自信をもって輝きだす。ありがちなストーリーなのだが、ほんわり柔らかな主人公と一風変わったキャラ達のせいかなんとなく読み続けたくなる。
コーヒーについてのちょっとした説明もあるが、テーマは「コーヒー」というより「コーヒーを飲んで変身していく人たち」がメインなのでコーヒーマニア向けの作品ではないと思う。とはいえ、コーヒー飲みたくなってくるのでコーヒー本なのかもしれない。
ドラマ化、できれば見てみたいな。