Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#246 アニメのお姫様ではなく現実のお姫様のファッション

 『幸せを引き寄せる キャサリン妃着こなしルール』にしぐち瑞穂 著

英国王室流のセンスとファッション。

 在宅勤務中にセールになっていたことから買った一冊。

 

この頃の英国王室のニュースがあれこれ続いている。やっぱり「ロイヤル」の無い国の人は王室や皇室の存在自体を実在しないおとぎ話的な存在として見ているのね、という思いがより一層強くなった。アジアでは日本のほか、タイ、カンボジアブルネイ、マレーシアなどが挙げられるが、伝統や文化という面でタイの人とは通じるところがあるけれどインドネシアの人とはかみ合わなかったということを経験したことがある。かつては王族が支配していた国は多いけれど、すでに100年以上の時を経てしまいその時代を記憶する人が皆無となるとやっぱり現実としての王室や皇室の感覚とはずれている気がする。下の地図はCNNのものでとても分かりやすい。

 

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一先ず、この間のアメリカでの誤爆とも言えるハリー王子夫妻のインタビューだが、個人的な感想としてプラスの面だけを書き残したい。どちらかというとハリー王子夫妻に対してというよりはウィリアム王子ご夫妻がいらっしゃれば英国民は安泰だな、という思いがより一層高まったということだ。

 

税金が投入されることからどこの国でもロイヤルについて国民の意見は賛否両論だろう。私がロイヤルがあってこそと思うことは、一に伝統文化の維持や継承をロイヤルファミリーが担ってくれているということ。そのおかげで日本は独自の文化を数多く有しているし、中には世界でも認知度の高いものもいくつかある。第二に、政治レベルでも国のトップ(首相や大統領など)レベルでの外交の他にロイヤルという特別な外交手段を持っているということ。お客として外国を迎える時も、ロイヤルによるおもてなしは相手に大きなインパクトとなるだろう。また、ロイヤルが外国を訪問するということで、また特別な国交の絆を作ることができる。第三に、やっぱりなんだかんだいって、国民の意識をまとめる象徴となる場面が多い。ロイヤルが登場する式典はやはり引き締まるものがあるし、特別な意識をもって任務に従事している方も多いと思う。お祝い事があれば国民みんなが喜ぶし、悲しいことがあれば国民みんなで涙する。

 

ディズニーでロイヤルとはこんなもの?と想像し、英国王室の華やかな部分にのみ目を向けていたとすれば、公務と聞いて「は?話違うし。」とアメリカに帰りたくなるのかもしれない。一方で、このコロナ禍で国民に寄り添うウィリアム王子ご夫妻のお姿はとてもとても見ていてさわやかな気分にさせられた。人柄が滲み出ていてほっこりさせられる。キャサリン妃も常に王室をサポートし、彼女が登場するだけでふわっと周りが明るくなるようなイメージを受けた。

 

英国王室のニュースの中でキャサリン妃が登場するとやはりファッションに目がいくわけだが、私はいつもアクセサリーが気になってしまう。ロイヤルでありながらも庶民的なチョイスを取り入れることで有名なキャサリン妃だが、ファーストファッションも上手に取り入れ「これなら買える!」と思える手ごろな金額のものは彼女が身に着けた途端にあっという間に売れていくそうだ。

 

私がキャサリン妃のアクセサリーが気になる理由は、英国製品を愛するキャサリン妃が選ぶものはやはりMade in UKが多く、英国のトレンドを感じることができるからだ。確かに日本の流行のものとは異なり、長く使えそうなものが多い。次回イギリスに行くときは買いに行きたいと思えるデザインが多いので、「今度はどんなのかな」と毎回楽しみになる。

 

キャサリン妃のファッションについては、ウォッチャー的な人が多い様でこの本の著者以上に上手を行く人も多い。例えば、こちらのサイト。


一つ本書の中で気になったワンピースをチェックした。これは2014年のニュージーランドツアーでの1枚なのだが、この時はスカートが膝上の丈なのだが、数年後には膝下の丈にリフォームされていたという。キャサリン妃は非常に物を大切にするタイプな上に、着回しも厭わないとのこと。スカートの丈を伸ばしたのは、膝を隠すためのようと本書にはかかれていたのだけれど、下の写真が出ていた記事により詳細が書かれていた。

 

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それにしてもなんとスタイルの良いことだろう。ただただ憧れるような美しさで、ちぐはぐさが全くない。ダイアナ妃が華やかさならば、キャサリン妃は落ち着きとでもいった感じだろうか。自分にあったスタイルを熟知しているがゆえだとは思うが、服に着られている感もないし、安心感のあるファッションが多い。一方で、ハリー王子のご一家は下着のラインが透けていたり、体にあっていないものも多い。キャサリン妃の場合はプチプラを着ていても高級感があるし、高い物はもちろんゴージャスオーラが広がる。確かに、このような義理姉の横に立つのは辛いことだろうと思う。

 

本書は写真はほぼなく(あっても白黒)、文章で2015年までのキャサリン妃のファッションスタイルを大別化している内容なのでルイ王子が生まれる前の内容となっている。新しい内容が知りたい方や、具体的なブランド名を知りたい方は上のサイトをどうぞ。