Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#214 いつもいつも英文を書くたびに前置詞で躓いてしまうのです

 『核心のイメージが前置詞キャラ図鑑』関正生 著
英語の前置詞をキャラクター別にマンガで紹介。

核心のイメージがわかる!前置詞キャラ図鑑

核心のイメージがわかる!前置詞キャラ図鑑

 

 

この間読んだ英文法の書籍があまりに秀逸すぎて、がぜん英語学習のモチベーションが上がっている。

 


前置詞は毎回迷う項目の一つだ。熟語で覚えてしまえば良いという意見もあるかもしれない。確かに大学受験やTOEICなどの試験であれば一利あるかなと思う。しかしビジネスシーンでとなると、会話の幅が広い上に確実に相手のニュアンスも含めでコミュニケーションを取らなくてはならない。優秀な方なら難なくやってのけるのかもしれないけれど、私は毎度毎度言いたいことを上手く伝えられていないことをもどかしく思っているし、同僚が書いた英語のメールなどを読んで初めて「こう言えば伝わるのか!」と目から鱗なこと多々。伝えたい文章が長ければ長くなるほどいつも迷っていたのが前置詞で、前置詞につっかかると他の言い回しに変えたほうがいいかな?とまたまた悩む。日本語ならほんの数分で書ける内容を何時間もかけて書いたりすることもあった。

 

振り返ってみると日本語で手段や方法をあらわす「~で」とか「~によって」などでいつも躓いているようだ。あと語順。日本語は「の」を挿入して文を並べていくことができる。私学校先生娘さん通う大学場所は…のように作ろうと思えば長~く引き延ばすことが出来、実は日常会話でもこういうタイプの文章が意外と多かったりする。ここで使われている「の」が全て一つの前置詞に置き換えられるなら何も困ることはない。でも、実際には語順も前置詞も日本語と同じようにはならないわけだから頭を使って文章をひねり出さなくてはならない。

 

英文法の鬼100則』を読んでから気持ちがガラリと変わった。たまに襲ってくる「ああ、だめだ!」と自分の英語力に対する自信のなさを完全に振り払ってくれるほどの影響を受けたと言っても過言ではない。言語は人がコミュニケーションを図るためにあり、聞く、話す、読む、書くの4つの行為を使うわけだが、どの言語もその国の文化背景に沿った仕組みの中で発達してきたものだ。だから遠い異文化の言葉の概念が異なることこそ当たり前なのだと思うべきだし、所詮同じ人間が作り使っているものなのだから、そんなに複雑怪奇なものではないはず。それを思い出させてくれる貴重な一冊だった。

 

どんな効果があったかというと、頭の中にその世界が浮かんでくる。今まで文字で把握していた文法事項にイメージがくっつきすーっと溶け込んでくる感じ。もちろん書籍内のイラストもわかりやすかったけれど、かみ砕いていく段階で自分なりのイメージが浮かんでくる。

 

先に『英文法の鬼100則』を読み、前置詞についてもある程度イメージをつかみつつあったところだったので、この本は補足のつもりで読み始めたのだが、逆に疑問が増え、先の本に立ち戻るという結果となった。

 

まず、マンガで1つの前置詞についてのイメージ作りがある。これ、何の前置詞だかわかるだろうか?

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 答えはfor。

この後に文法的な説明があり、次に例文が2~3つ掲載されている。forならば、「方向性をあらわす」ということに重点を置いてマンガを作ったのだと思うけれど、逆にこのマンガで訳が分からなくなったものもある。

 

全体は3つのパートにわかれており、よく目にする基本の前置詞として9つ(at, by, for, from, in, of,on, to, with)、次に実は日本語でも使っている前置詞として8つ(about, after, against, around, before, off, since, under)、最後に知っているとおトクな前置詞として7つ(across, among, between, during, over, through, until)の計24種類の前置詞が説明されている。

 

安く購入できたので、復習の意味では良かったと思う。それぞれに対するイメージ感が膨らんだので、間違いなく読む場合においては大きな助けになると思う。英語の勉強が楽しくなりつつある今日この頃。前置詞を理解する能力がほんの少しついただけなのに楽観的すぎるだろうか。ただ確実に書く力につながると確信したので時々振り返る時間を作らなくてはと思う。