Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#212 本当だった!わかりやすい+おもしろい+モチベがぐんぐん上がる英文法書

 『英文法の鬼100則』時吉秀弥 著

大人は読むべき!錆びてきた英語がよみがえります。

英文法の鬼100則 (アスカカルチャー)

英文法の鬼100則 (アスカカルチャー)

  • 作者:時吉 秀弥
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

Amazonで英語の学習書を検索すると必ずこの本が上がってきていたので気になってはいたのだが、うーん、文法かー。と購入に至らずにいた。文法書、ここ数年手に取る機会がぐんと減った。恐らく上手く英文が作れない時などググってしまった方が早いので、さらっと触れ、深く学ぶという行為が薄れてきているのだと思う。今は文法よりも単語や発音を学びたい。英文法というとなんとなく受験生用という気がしていたこともある。

 

ところが、かなり売れているらしいし、絶賛する声も尽きない。そこでポイントがたまったこともありついに購入してみようと思い立った。言葉も生きているので、昔むかしに書かれた名著も良いが、きっと新しい文法書にはきっと過去の本にはない発見があったりしてわかりやすくなっているかもしれない。そんな思いで購入し、読み始めたら止まらなくなった。ああ、これは素直に買っておくべきだった!!!

 

この本は100則とあるように、100の項目に分かれている。それも今までの文法書のように、例えば「時制」の項があり、「現在」とか「過去」とか「未来」のような章があるわけではない。例文があって、概念を説明し、問題が少しのっているような既存の文法書からは想像できない自由さだ。

 

むしろ読み物に近い感じで、1項目の長さもちょうど良く、内容にも飽きが来ない。むしろ不思議なほど記憶に残るのだ。100項目もあるので読み終わる頃にはいくつかすっぽり抜け落ちてたりはするけれど、読み返していくうちにしっかり定着する予感がある。というより、きっとまた読みたくなる気がする。

 

なんとなく英語のトリビアを読んでいるような感じで、一つ読むごとに「おお!」と感動できるほどだ。今まで一度でも英語の勉強をしていたら絶対に共感できると思う。そうそう、これ間違えるんだよ!と思う内容も網羅されているはずだ。日本人が間違いやすい所はしっかりと抑えられていて、むしろ先回りして「あなた、これ苦手だったでしょ?」なタイミングでうまく説明が加わってくる。

 

最後には勉強の仕方についての説明があった。なぜ学ぶのか、どう学ぶのかの説明があった後、英作文の練習方法がある。これが非常に使えるのでおススメだ。たまたま英語で送らなくてはならないメール案件がいくつかあったのだが、この項を読んだ後からはメールを書くのが楽になった。

 

この本は受験生にももちろん力を授けてくれる貴重な文法書になること間違いなしだが、英語を学び直す大人にももってこいだ。特にビジネスマンで英語が苦手だけれど仕事だし勉強しなくちゃーなんだけど、そんな時間ないしちょっとめんどいしーとあれこれ言い訳するタイプにおススメ。なにより内容が面白いし、雑学の本を読む感覚で挑めば絶対に最後まで読んでしまいたくなるだろう。

 

この本を読み終え、続編の英熟語の本もポチってしまった。

 

英熟語の鬼100則 (アスカカルチャー)

英熟語の鬼100則 (アスカカルチャー)

  • 作者:時吉 秀弥
  • 発売日: 2020/11/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

とにかくわかりやすく、ツボを押さえてしっかり刺激してくるような英文法の本は初めてだった。海外出張が復活する時にはこの本持っていこう。