Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#078 「このままでいいのかな」漠然と思ってしまった時に効きそうな本

 『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』

シリーズ2作目。1作目のガネーシャ、釈迦に続き新たに「貧乏神」と「死神」が登場。

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

 

 

50日以上に及ぶ梅雨だったことなんてあっという間に忘れさせてしまうほどの暑さとなった。梅雨の間はあんなに苦労していた洗濯物も今やほんの数時間で乾いてしまう。

 

今まで実感したことがなかったのだが、長雨で気圧に影響を受けるとはこういうことか!と身をもって感じることが数回あった。身の回りに台風の前など体の変調を訴える人がおり、天気予報以上にピタリと予測してしまうほどなのだが、そばで見ていて気の毒になるほど体調が悪くなることもある。気圧とはこれほどまでに人体に影響を与えるものかと驚くばかり。なんとなく体がだるいと思う時は気分転換が最適なので、引き続きガネーシャに触れることにした。

 


今回の主人公は売れない芸人さんで、ピンで舞台に立っている。そこへなぜかガネーシャがやって来て、コンビを組まないか?と誘ってくる。一緒にゴッド・オブ・コントという祭典に参加しようと誘われ、ガネーシャの誘いを受けることからストーリーが始まる。なんとなく違和感のある登場の仕方で1巻目に比べて無理筋な設定が予測されるところに「おもしろさ」への期待値が高まった。お笑いのイベントに出るからには準備が必要になるので、ガネーシャは当然のように主人公の家で暮らすようになるのだが、そこにはすでに目に見えない先住者というか、同居人がいた。ガネーシャの神の力が及ぶことで主人公の目にも見えるようになるわけだが、その人の名は金無幸子(通称さっちゃん)で、すでに8年同棲しているという。

 

ゴッド・オブ・コントは神々のおもしろさを競う大会で、相方は人間でなくてはならないという設定があるらしい。参加者の中には死神もおり、主人公の知り合いが相方でどんどんと生気を吸い取られているという恐ろしい状況などもあるが、おおむね才能を開花させるためにガネーシャと主人公が持ちつ持たれつでゴッド・オブ・コントを迎えるというストーリー。

 

今回の教えのメインはガネーシャよりはどちらかというとさっちゃん(貧乏神)にある。貧乏神が好む思考、スタイルはうだつの上がらない人生の象徴であろう。逆に貧乏神が咳き込むほどダメージを受ける行動や思考は、金銭的破滅を遠ざける。

 

今回もおもしろく読みはしたが、1冊目のインパクトの大きさにどこか予想内な進展だったようにも思うが、教えの内容としては2冊目もパンチが利いていると思う。