Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#071 キッチン道具を愛用するということ

『ずらし 料理上手の台所 その2』 クウネルの本

 料理に携わるお仕事をしているプロのキッチンを垣間見る。

ずらり 料理上手の台所 その2 (クウネルの本)

ずらり 料理上手の台所 その2 (クウネルの本)

  • 発売日: 2011/05/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

この4連休、本当はパン屋巡りを計画していたのだが、都内の感染者数の増加を聞きStay Homeで家のことをすることにした。いざ家の中を片付け始めたら、あれもこれもと欲しいものが出てきた。空いたスペースができたせいだろうか。その分の隙間を埋めるかのようにどんどんと計画が広がっていく。欲しいものリストにストックしていたものをいくつか買ったりしているうちに、また鍋が欲しくなったりカトラリーが欲しくなったり。

 

今一番欲しいのはフライパンで、26センチのものが欲しい。そして絶対に鉄がいい。どうせ一人だし、家に無いサイズを買っておけと小さいサイズを買ってしまった。今使っているのは柳宗理の16センチのミニパンで、目玉焼き一つ焼くのが精一杯のサイズだ。卵を2つ割ってスクランブルエッグを作るとフライパンの中がいっぱいいっぱい。横で同時にベーコンを焼く余裕など全くない。それで大きなものが欲しくなった。

 

今あれこれ調べているところなのだが、ネットで調べると余計に欲しいものが増えてくる。そして鉄のフライパンといえばなんと言っても一生モノに育てる楽しみがある。強いて言えばマイナス点は重いこと。蓋も鉄だと余計に重い。男性の料理人さんは腕力があるから重いものでも上手に使いこなしておられるけれど、3キロちかい大きなフライパンを振ることなんて不可能すぎる。

 

そしてボウルも欲しい。ザルも欲しい。まな板も欲しい。包丁も欲しい。食器も欲しい。料理用のさらしやふきんも買わなくては。止まらないのだ、物欲が。

 

それで台所の本やキッチン道具の本をひっぱり出してきてもう少し案を練ってみることにした。 2011年に発行された本なので、ケンタロウさんの元気な姿も見える。たしかこの本の1巻目も持っていたはずなのだが、こちらの家には持ってきていないようだったのでひとまず2巻目から読むことに。

 

今住んでいる所はガスコンロなのだが、家はIHなので後々のことを考えるとIH仕様を選ばなくてはいけない。たまたま実家もIHに改築して数年経つのだが、実家は赤のルクルーゼで統一していて母好みに統一された明るいキッチンになっている。一方私のお気に入りはビタクラフトで、ステンレス製の扱いやすいところが気に入っている。鋳鍋はストウブの18センチココットの黒があり、これはとても使い勝手が良い。デザインもストウブのほうが好みにあっているのでラウンド型やオーブン用のものもいくつか揃えたいと思っている。ああ、道具について考えるってなんて楽しいんだろう。

 

この本はキッチンのレイアウトも書かれているのだが、それを見るとみなさんそんなに大きなキッチンというわけではなさそうだ。お仕事柄どうしても撮影だったり、教室だったりが必要な方のみが大きなキッチンをお使いの模様なので、一般家庭のキッチンづくりの参考にもなる。ここに出てくるキッチンは撮影用のセットのように生活感のないものではなく、使い込まれている風情がまた素敵だ。あとパリのキッチンもやっぱり素敵。

 

そしてプロのキッチンなんてなかなか見ることができないから、キッチンのインテリアだけではなく、どんな道具を使っていて、その道具をどのくらい愛用されているのかが垣間見えるのがまた楽しい。ジャムの空き瓶にカトラリーをさしておられたり、意外と庶民的でぐっと身近に感じられた。愛用の道具が決まっていくうちに、どんどんキッチンがシンプル化するような気がする。プロの方はいろいろな国のお料理を研究しなくてはならないだろうから、自ずと道具も増えるだろう。ただ私はそこまでのレパートリーもないので、ひとまず愛情溢れたキッチン作りを目指すとしよう。

 

フライパンはやっぱりフランスのものにしようかなと思う。クレープも肉も魚もいけそうだ。ただ忘れるな。また近く引っ越しがあるかもしれないのだから。ということで、箱は保管だな。