毎日英語で日記をつけることで英語力を強化するという本。
リモートワークが始まった頃、英語学習法に関する書籍について調べていた。いくつか気になる本があり、結局近所の本屋さんでこの本を購入。
ちょうど↑の隣にあったのが今回読んだ「英語日記BOY」で、家に帰ってAmazonをチェックすると概ね好評価が並んでいたのでKindle版を購入してみた。
著者の学習法は大きくわけで3つで、
- 日本に居ながらにして海外にいるような環境を整える
- 思ったことを英語で話せるように日記をつける(訳すのは10秒程度で話せる1文をチョイス)
- LINE、オンライン英会話、携帯の各種機能を利用して英語をチェックする
というもの。対象としてはこれからワーホリなどを控えている人にはベストだと思うが、ビジネスパーソンには少し物足りない感が残る。
まず、基本は日記で自分が英語で話してみたいことを10秒位にまとめ、それを英訳する。英訳にあたってはネットを駆使して自力で訳す。その英文が正しいかどうかを確認するためにオンライン英会話を使って添削してもらう。添削された文章はLINEにメモしていく。(自分だけのグループなどを使う)発音についてはiPhoneのメモ機能を利用して音読させたり、自分の発音が認識されるかどうかを確認する。これを毎日繰り返すというもの。
ビジネスパーソンに即効性ある英語学習法とは言い難いと思った理由は以下。
<効率>
- 1日1文を作成しチェックして覚えるまでの作業工程が多すぎる
- 10秒程度の文章を毎日一つとなるとプレゼンの文章をすべてチェックするまでに1年以上かかってしまう。
- 日記形式なので日々覚える文章のカテゴリーに統一性がない
<コミュニケーション>
- 自分が言いたいことを強化する方法なので、相手の話題についての対応力を身につける策が弱い
- 自分の生活範囲から発生しうる文章を作るとなると、相手の身分に合わせた英語を学べない。たまに英語には敬語や謙譲語がなく対等な立場で話をするもの!と言う人がいるが、確かに相手を立てる言い方が存在する。特殊な環境に行かない限りこの方法では学びにくいだろう。
- 呼称はとっても難しい。それも特殊な環境に行かない限り学びにくいだろう。
<多文化>
- Twitterやインスタを英語で書いているからといって、その人が英語圏の人とは限らず、シチュエーションにあった文章かどうかは判断しにくい。(実際のビジネスの現場では写真や関連記事などを目の前で一つ一つ取り上げながら話すわけではない。)
- ネットのマナーは実際のビジネス上のマナーとイコールではない。
- 相手にとってのタブーなどを拾いにくい
今ざっと思い出す感じだとこんな感じ。ただ、ここでも英語学習の鉄則について語られており、それはどの本にでも鉄則として挙げられている。
目標値を定める
この一言につきる!!言語学習には絶対に目標値を定める必要がある。そういう意味ではビジネスの場合はターゲット化が簡単で、ビジネスの内容を理解して頂き受注につなげるわけだから予習すべきは明らかだ。プラスで相手のバックグラウンドについても知識を入れておけば尚良。
この本では、どこかに属することなくオンラインで自立できる仕事などについてもおススメしている。確かにコロナでリモートワークについての理解度が高まっているので、海外にいながらにして日本の企業からの仕事を請け負ったり逆も可能。
オンライン英会話も保守義務重視ならばプレゼンの練習とかしてみたいかも。