Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#017 文化人類学のフィールドワークってこんな感じなのかな

ゴールデンウィーク中はAmazonでも書籍のセールをやっていて久々にマンガを購入してみました。

 

 

 

 

 2020年の5月現在2巻まで出ているようです。

 

主人公のハカバ君は敬愛する教授が気球から降りるときに腰を怪我してしまったため、単独で現地調査に入ることになります。彼らの専門は現地の言語とコミュニケーション研究とのこと。ハカバ君、約1年間の調査に参ります。行き先はー『魔界』。

 

ハカバ君、不安を抱えつつも気球で魔界に参ります。初の魔界だというのに頼りは教授の研究ノートのみです。まずは「ワーウルフ」というちょっと柴犬っぽい雰囲気だけど2足で歩けちゃう種族の街に向かいます。ここが魔界のスタートのようなところで、教授もハカバ君もワーウルフ語ができる為、ワーウルフ語を魔界での媒介語として魔界の調査を進めるのです。とは言えやっぱり不安ですので教授がお願いしていた通訳兼助手のススキちゃんが旅をサポートしてくれます。

 

道中新しい仲間が合流してパーティーは賑やかになってきます。まあ設定が魔界ですしテーマが文化人類学的なフィールドワークなので、通常のファンタジーにプラスして未知の世界がどんどん増えていくので読むのはちょっと大変でした。そもそも相手の文化背景や種族や言語すらわからないような状態ですので、理解できないところは伏字になってたり。きっと昔の文化人類学者はこんな風に多文化理解のために研究してたんだろうなーと思います。

 

しかし魔界ですからね、人間の常識はことごとく通じないわけです。言語一つにしてもコミュニケーションを声以外の方法で取る種族もいたり、そもそも人の形をしている人はハカバ君以外出てこない。その未知の世界を想像するのは圧巻です。マンガなのでさーっと読めると思っていたのですが、本当にフィールドワークの研究書を読んできるような気分になれます。絵もかわいい。ちなみに、こんな登場人物が出てきますよ。

 

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