Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#374  思い出のあんまん肉まん中華まん~「にがくてあまい6」

にがくてあまい 6』小林ユミヲ 著

馬場園先生、再起!

 

このところオートミールを食べている。手作りグラノーラオートミールが半分以上の分量を占めているが、グラノーラ以外にも「今日なんかめんどくさい」な時にお米替わりに重宝している。きっかけは1回目のワクチン接種で腕が痛い+なんかだるい現象になったことで、本当に楽にぱっと出来てしまうので「おお!」と新鮮な喜びに浸っている。加えてダイエットにも効果的だし。

 

さて、忘れかけていた本作、やっと6巻目までを読んだ。マンガはさっと読めるお手軽さが魅力なのだけれど、本作にいたってはじっくり端から端まで目を通しているのでマンガというより参考書に近い。

 

さて、今回はストーリー上、馬場園先生の過去に触れるシーンが盛りだくさんなので料理の場面は控えめ。毎回新ネタ放り込むのも大変だろうし、こういう1冊があっても良いと思う。

 

馬場園先生はかわいいだけでなく、高校時代はハンドボール選手として期待の星というまさにアイドル視される存在だったらしい。それが家庭のいざこざで怪我を負い、選手生命を立てれてしまう。本書でついに封じ込めていたハンドボールへの思いが花開く!という感動のシーン満載でそれはそれでいい話だのぅと料理ファンとしても納得の内容だった。

 

さて、運動の後、何を食べますか?渚、まき、そして馬場園はみな運動系の部活に所属しており、部活の帰りは肉まんを食べていたという話から「じゃあ、みんなで作りましょう!」と話が動く。

 

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ベジタリアンの渚料理は、肉まんや中華まんにも肉は入らない。代わりに使っているものは「ベジミート」というものだ。調べてみると大豆などが原料のようだ。この間の高キビといい、本当に本当に本当に!勉強になるマンガすぎて、下手なレシピ本より活用しているかもしれない。レシピはこちら。

 

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実は、餃子の皮を上手く包めない私としては、中華系の粉ものワールドは大好きでありながらも遠い夢のレシピだったりする。でも饅頭ならいけるかも。で、好みとしては肉まん<<<<<<あんまん、なのでつぶあんこしあん、そこにさつまいもとか栗とかかぼちゃ入れて幸せに浸れるものを作りたい。秋って本当にすばらしい!

#373 料理人の力強さとは!~「世界出張料理人」

『世界出張料理人』狐野扶実子 著

パリで独立、訪問先での料理。

 

9月も下旬になり秋らしい天気になってきた。秋はとくに好みのスイーツの多い時期で、栗やカボチャのデザートが楽しみでもある。とくに10月に入ればハロウィーン用のものも増え、大好物のパンプキンタルトの登場を待ちわびている次第。

 

さて、長く気になっていた一冊をセールの時に購入した。著者についての前知識も無く、そもそも狐野さんというお名前の読み方すら知らずにいた。(この、とお読みになるのだそうです。)惹かれたのは「世界」と「料理人」というタイトルにあるキーワードで、世界を舞台に活躍しておられるなんて、一体どんなお料理をなさる方なんだろうとKindle版を一気に読んだ。

 

読み始めて気付いたことはタイトルにあった「出張」の存在で、自分のレストランを持たずに依頼者の指定した場所で料理をするというスタイルに「志麻さんみたい」と思った人も多いはず。そもそもどちらが先かはわからないけれど、フレンチを学び、訪問先にて料理を作ると言うスタイルはお二人ともに共通していると思う。現場での経験もあり、見慣れぬキッチンで効率を考えつつ、料理を作る。強いて言えば、志麻さんの場合は行き当たりばったり感が強く、「作り置き」でも味が落ちないものを作られるのに対し、狐野さんは「できたて」を美味しく食べてもらうライブ感がある所に大きな違いがあるだろう。

 

狐野さんはご主人の転勤がきっかけでフランスに渡り、そこで料理を学び始めたという。その後パリのレストランで働き、腕に磨きをかけていった。ご主人は転勤の多いお仕事のようで、パリに拠点を置く狐野さんは日本とフランスを何度も行き来していたことと思われる。

 

さて、私が読みたかったのは「どんなお料理をつくるのか」にあったのだが、本書では本当にさらっとしか書かれていない。どんな食材を使ったのかは書かれていても出来上がりの説明がさらっとしか書かれていないので、「ああ、焼いたのか」とか「なるほど、ソースはこんなのね」くらいしかわからない。コース料理をどんな料理で飾ったのかもわからない。せめて写真があればとは思うのだけれど、プライベートなお食事で提供されたものであることと、パリ時代のデータを紛失されたとのことで絵や写真の掲載は一枚もない。

 

きっと海外を舞台に料理の世界で活躍したいと言う人ならば、そのタイトルに「これだ!」と先人の偉業に教えを乞う気持ちになると思う。そしてその業界にいる人ならば、本書から大きなヒントを得られるに違いない。ただ、私のような一般人にはパリで食材を購入する苦労や、ゲストの宗教や食生活の決まり事に対応する難しさや、クライアントの希望した突飛なリクエストなどは矛先がずれていて、ただただ「すごいなあ」という気持ちになるばかり。

 

気持ちを改め、これをビジネス書として読むのであればまた違った見方が出来ると思う。どのようにビジネスのキッカケをつかんだのか、PDCAサイクルに落とし込んだ対応や、コースのどこに重点を置くのかといったことではヒントが多い。ただし、フランスでの起業の仕方など、一番欲しい!と思うところについてはタッチされていないのが残念。

 

VIPと呼ばれる方々へ料理をふるまうことは、とても光栄でかつ緊張の伴う仕事だと思う。食べた人はその料理とともにその日一日を記憶するだろうし、ホストがその食事で思う結果を得られなければ「料理のせいだ」と責任転嫁もされただろう。それでも真摯に「晩餐」に対峙してきた著者にとっては、一つ一つを鮮明に覚えておられ、伝えたいこと、是非知って欲しい事、失敗したこと、成功したこと、頭の中にいっぱいつまっておられるに違いない。とにかく本当にすごいことばかりが並んでいる。絶対に真似できないし、並々ならぬオリジナリティに溢れた料理人人生なのに、もっと他の魅せ方があったのでは?と思われてならない。もし続編が出るのであれば、そのあたりを上手くガイドしてくれる編集者さんの力で著者の貴重な体験を一般の人にも伝わるように華やかに演出して欲しいと思う。

 

とにかく、すごい人なのにこの内容ではすごさが伝わりきらないのが残念すぎ!!!もっともっと、狐野さんのお料理について知りたくなる一冊。

 

#372 ドレッシング、オニオンはたしかに美味しいと思います~『左遷社員池田 リーダーになる』

『左遷社員池田 リーダーになる』鈴木孝博 著

食品会社の承継によるトラブルにどう対応する?

 

あまり機械が得意ではないので、パソコンでトラブルが起きるとあわあわとしてしまう。きっと得意な方にとっては一瞬で解決できるような出来事だと思うけど、苦手側としては何から手を付けるべきかが全くわからない。検索しても出てくる単語がわからないし書かれている内容も全く理解できない。購入してまだ1年くらいしかたっていないのに「仕方ない、買い替えるかな。」と斜め上の方向に解決しようとしてみたり。

 

今回の在宅勤務の間、NetflixやHuluで海外のドラマを見ていた。リスニング力がアップした実感はあるけど、その時間に他のことができたのでは?と思ったりもする。完全にパソコンで起きた面倒から逃げる行き先がドラマだったのかもしれない。おまけに読書の時間も削られて、読もうと思っていた仕事の資料などがテーブルに山積みされたままだ。とにかくパソコンをどうにかせねば!とやる気を出したのはいいけれど、途中で飽きてまたAmazonを見たり、結局トラブル解決には至っていない。

 

Amazonを見ながら、この間経済関連の小説が面白かったので他にももう少し読んでみようかな、とランキングをチェックした。その中でPrime会員が無料で読めるものに本書があった。

 

左遷社員という単語に惹かれたわけだが、左遷とは言っても子会社や関係会社や有閑支店への出向とかではなく、新設された謎の課への異動だった。とはいえ、メンバーは池田一人だったので左遷と言えば左遷。池田の勤めるフリージア創立者である大山の他界により、銀行勤めしていた娘婿が2代目として舵を取ることとなった。大山の右腕として創業当時より共に歩んできた副社長の近藤も、2代目への移行時に退社の道を選んでいる。新社長の白川はMBAを取得しており、片腕としてコンサル経験のある後輩を引っ張ってきた。そこからフリージアがおかしくなる。

 

まず、池田の左遷の理由は、白川主導の経営改革において先代のビジネススタイルに傾倒する社員が社内に影響を与えさせないようにするためのもので、池田は副社長にかわいがられていたし、仕事のできる橘は脅威として子会社へ出向となった。

 

フリージアはドレッシングを作る会社として神戸で生まれた企業で、会社が大きくなるに従い東京に本社を移している。左遷された池田だが、上場の準備をするという仕事が与えられ、まずは社史の編纂と社内報を作るというタスクが与えられた。メンバーもいないので部屋でたった一人あれこれ考えを巡らせていると、掃除の人が部屋に入ってくる。それがなんと前副社長の近藤で、身を隠して池田の前に現れた。裏の流れを知る近藤がフリージアのためにと池田を導き、育て、会社を正しく導くというストーリー。近藤は声が出なくなってしまったらしく、交換日記のような形で意思疎通を開始する。

 

今の日本で経済小説のトップと言えば池井戸作品が挙げられると思う。半沢直樹のようにスケールも大きく、悪役のキャラもたつ作品はストーリーに動きもあって読んでいる時のハラハラ感も、読み終わった後のスッキリ感も格別だ。本作はそういう意味ではちょっと薄いかなと思う。初めて「会社とは」を知る人には楽しめる内容になっているかもしれないけれど、30代を過ぎ、社歴を重ねたビジネスパーソンには物足りないと感じられるかもしれない。

 

とはいえ、社長白川のようにバカげた理由で会社を私有化しようとしたり、自分の都合の良いように会社を使って利益を吸い上げようとする人が出てきたりというのは、実際に有り得るのかもしれない。保身のために上に意見をしない管理職なんていっぱいいるし、やる気ゼロの人もかなりいる。フリージアのように意識高い系の社員ばかりいる企業なんてあるのだろうかという疑問も残るけど、仕事が楽しすぎる!というのはビジネスパーソンなら心底「羨ましい」と思うのではないだろうか。そんな会社を作るために、本書のパターンは相当ゆるいけれど「こういう例もありますよ」としてさっくり読むには良いかもしれない。

 

タイトルにあるように、池田は近藤からの遠隔指示により会社を救るのだが、いきなりぽんぽんと出世して、そこはちょっぴり謎だった。最後にはいきなり副社長になっているのだが、出世街道についての詳細は記されていない。

 

ところで、ドレッシングの会社なので料理の話がちらっと出てくるのが面白かった。淡路島のたまねぎを使い、地場密着のドレッシング作りの話が出てくるのだけれど、普段たまねぎを食べない私でもオニオンドレッシングはかなり好き。

 

#371 シリアルバーって家で作れるものなのね!!!~「にがくてあまい 5」

にがくてあまい 5』小林ユミヲ 著

こんなものもおうちで!?

 

 

普段グラノーラは自分で作っている。一度作り方を覚えて材料を揃えたら、もう市販の物はいらないなと思うようになった。食材はキロ単位で売っているし、オーガニックだったり国産だったりも選べるし、甘味やオイルもスパイスも好きなように調整できるので、むしろ手作りのほうが美味しい。そして何と言ってもお得。

 

でも作りだしたのは本当に最近のことで、それまでは普通に市販のものを買っていた。というより、手作りできるだなんて考えたこともなかった。今考えると本当に本当に謎以外のなにものでも無いけれど、オーブンさえあれば作れるのに「絶対無理」と思っていた。

 

今週1回目のワクチン接種に行った。接種前に鎮痛剤とか解熱剤とか、副反応が起きた時に備えての対応グッズを購入したのだけれど、その中には他にドリンク剤とシリアルバーもある。最近はプロテインとか鉄分とか必要な栄養素を手軽にとるためのものが増えている。当然、これも家で手作りできるなんて考えたこともなかった。それが、本書にこんなシーンが。

 

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なんと、手作りしている!!!

 

なるほどー。全粒粉と塩ねー!!!これは一度やってみたい。このマンガは読むたびに学びがあって、感動ものだ。そしてお料理の絵がわかりやすい上に絶妙なタイミングで作り手がわかりにくい!と思いそうな場面をイラスト化しておられる。

 

マンガなので本当ならばさくっと読めるはずだけど、もったいなくて1コマ1コマしっかり読んでいる。これは本当に良い作品。料理マンガの中でも圧倒的にお気に入り。

 

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#370 ジェームス・ボンドが出てきてもいいかも~「タックスヘイヴン」

タックスヘイヴン橘玲 著

シンガポールプライベートバンクから大金が消える。

 

この間に続いて経済小説

 


今回の舞台はシンガポールで高校時代の同級生3人が事件に巻き込まれるという話。主人公3人なので「男2女1」というお決まりの構図で、もちろんちょっぴり恋愛も絡んでいる。一人は海外でバンカーとしての経験を積んだ後に裏の世界の金融もかじっている古波藏。そしてもとは大企業のエンジニアだったが、今は退職して翻訳家として口に糊をする牧島。

 

ある日、シンガポールで金融関係の仕事をする男が自殺した。遺書もなく、身分がわかるものを身に着けていなかった。警察が到着し、調査の結果、日本人の北川という男だと言うことがわかる。日本大使館は遺族に連絡を取りシンガポールに来るように伝えるのだが、その妻というのが3人目の主人公である美人の同級生の紫帆だ。

 

どうやら北川の死は自殺ではないのではないか?という可能性がいろいろな事件からわかってくる。まず、紫帆は英語ができないからと牧島にシンガポールへの同行を頼んだ。シンガポールについた2人にスイスのプライベートバンクから連絡があり、ある条件を提示しつつ飲むか飲まないかを即答しろと言う。牧島は英語はできるが、金融についてはよくわからない。そこで古波藏に連絡を取り、そこから3人で北川の死に向かい合っていくというストーリー。

 

今回は金融と政治の二本立てのような内容で、謎解きの中でK国の人が出て来たところで話のオチが見えてしまった。割とはっきり予測できる流れだったように思う。恐らくこれが前作のように個人レベルでのお金の流れだったら「なるほど」と学びながら読み進めることができただろうけれど、大きな経済や政治の流れが絡んでくると2016年の作なのでなんとなーく当時の世の中の流れからGuessが利く。

 

タイトルが「タックスヘイヴン」なので、個人が重い税金から逃れる裏技がテーマかな?と思いきや、どちらかと言うともう少し国際的な、ジェームス・ボンドが出てきそうな感じの話になっている。007もヒロインでるし、なんとなく似てるかも。

 

ところで、経済関連だったりハードボイルド系の小説を読むと、女性の服装がなぜこれ?と思うことが多い。きっと男性目線でのステキ女性のイメージはこういうのなのかな?と思うのだけれど、ちょっと流行とも違うところが面白い。

 

経済小説を2冊読んでみたら、割と面白かったので他にも読みたくなってしまった。いやいや、アガサはいつ読むんだ!!!

#369 またあらたなヴィーガン食材を知りました~「にがくてあまい 4」

にがくてあまい 4』小林ユミヲ 著

菜食主義のごはんを美味しく。

 

しばらく読んでいなかったことを思い出し、続きを読んだ。アガサの本を読まなくちゃと思うのだけれど、立て続けに料理の本を読むとどうしても推理小説を読む気になれず。手持ちの未読の料理本からこれを選んだ。

 

ストーリーは進んだようで進んでおらず、相変わらず菜食主義の料理で元気を得る流れが続いている。今回は季節的にもピッタリな内容が多く、きのこの炊き込みご飯のレシピに「ああ、秋ね」と思ったり。

 

今回も学びあり。下はパスタを作っているところだが、麺に「きびめん」というものを使っている。

 

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このマンガから学んだことは本当に多くて、代替ミート的な使い方に「高きび」が紹介されていた。

 


今回もまた「きび」絡みだけれど、グルテンアレルギーの方はきっとキビやアワなどを使っておられるのかな、と思ったり。とにかく食感が良いらしく、もちもちとしているとあった。きび、きっと味も小麦粉よりは香ばしかったりするのかな。でもやっぱり炭水化物量は多いんだろうな、穀物だし。

 

レシピはこちら。かぶと舞茸っていうのも良い。

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実は私は玉ねぎを好んで食べない。理由はいくつかあるのだけれど、一番の理由は食べた後のニオイ。日本で食べた後のニオイが気になるものとしてはニンニクが挙げられるけれど、海外に住んでいた時、周りがニオイを気にするものは断然「ネギ類」だった。私には結構衝撃だったのだけれど、特に生で食べるのがよくないらしい。サラダとか、サンドイッチとか、ハンバーガーとか、ニオイを気にして抜いている人が多かった。そういえば「プラダを着た悪魔」でもオニオンのベーグル食べたアン・ハサウェイに「信じられない!」的なことを言うシーンがあったな。

 

マナーとしてネギ類は食べないというのが習慣となり、いつしか進んで食べなくなった。しっかり飴色になるまで炒めれば甘みもあって美味しいし、少量なら食べる。半生的なしゃっきりした食感の残った炒め物の場合、食べられるけど好んでは食べない。

 

なので、私がこのメニューを作る時、たまねぎはものすごく炒めることになるだろうな。自分用にアレンジを考えるのも料理本を読むときの楽しみだ。最近はパスタのメニューを新しく学ぶたびに「これ、カレーにも代用できるな」とイタリアンからインディアンへの転用も同時に考えている。カレーの場合のはもちろん飴色にしっかり炒めたものを使っている。カレーは頻繁に作っているので定期的にカット済みのたまねぎを冷凍庫に常備している。そして冷凍のほうが水分の飛びが早く、短時間で炒められる気がする。

 

それにしても10年前に比べて菜食メニューがどんどん増えていて楽しくなってくる。久々に高きび、準備しておこうかな。

#368 アメリカ風な朝ごはんを手作りしたい!~「ニューヨークレシピブック」

『ニューヨークレシピブック』坂田阿希子 他

アメリカならではのメニューが豊富。

 

昨日は久々に晴れ間が見えたのでスーパーに買い出しに行って来た。平和な日々とはこういう日を言うのかなーとぼんやりな時間も満喫。

 

そして、スーパーに行ったのは天気が良かったからだけではない。この間の楽天ポイントで買ったレシピ本のうち、あまりにも表紙が美味しそうすぎて表紙買いした本がある。それが↑のとろけそうなエッグベネディクトである。これを見たらどうしても食べたくなってしまって、スーパーの開店時間に合わせてさっと行って来た。

 

もし私がフード専門の写真家になるなら、絶対にとろける黄身を撮るに違いない。このエッグベネディクトもそうだし、ラーメンの上の半熟たまごとか、あと温泉卵もいいなあ。あの卵にしか出せない鮮やかさは食指をそそるだけではなく、色合いもたまらないものがある。そしてこの表紙の写真を見た瞬間に「これは食べなくちゃ!」と卵を買いに行かせるほどのパワーがあると思う。

 

さて、アメリカのごはん、それもNYのごはんとはいったい何だろう。あらゆる国の料理が揃う大都会、その中でも定番となっていそうなものがいくつもあった。パンケーキ、ベーグルはもちろんのこと、私の中で一番のアメリカンな料理である。フライドチキンもあってちょっと嬉しい。

 

KFCのビスケット、あれは日本オリジナルのものなんだろうか。海外で見かけないことが多々あった。たまに食べたくなるのでいろいろレシピを探してみたのだけれど、本書にも似たようなものがあり、そしてやっぱりフライドチキンに添えられている。

 

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見た目はスコーンに似ているけど、スコーンほどの硬さはない。もっとふんわり柔らかくてパンとお菓子の間のような感じ。そういえばビスケットという言葉も確かにアメリカっぽい。

 

そしてエッグベネディクト。やっぱり酢がポイントのようだ。やってみると黄身が寄ってしまったりして不格好になることがあるのだけれど、沸騰直前のお湯でゆっくりつくったらなんとなくまともなものができた。本書には茹でた後はキッチンペーパーの上で水気を切るとあったのだけれど、くっついてしまいそうだったのでそのままお玉の上で水切りしてみた。

 

次はやっぱりフライドチキンだろうか。スパイスのレシピも簡単なので思いっきり自宅でジャンクメニューを愉しみたくなる一冊。